2005年7月9日

『人生をプロジェクトマネジメントしよう!』

http://tinyurl.com/d7m6s
本日の一冊は、久々に読者の方からのリクエスト本です。

正直、リクエスト本は質がまちまちなので、ご紹介する際はかなり慎重になるのですが、今回の本は、なかなか読み応えがありました。

理系のビジネスマンが書いた本らしく、人生をプロジェクトマネジメントになぞらえて、人生設計のノウハウや心構えを説いています。

主に20代の読者をターゲットとしているようで、それだけに話は、就職から仕事の進め方、対人関係、目標設定など、社会人として必要な基礎的な考え方やスキルが中心となっています。

欲を言えば、タイトル通り、もっとプロジェクトマネジメントと絡めてほしかったのですが、全体としてはよくまとまっていると思います。

30代以降の方にとっては、若干物足りないかもしれませんが、まだ仕事を始めたばかりの20代や、これから就職する学生さんには役に立つ本だと思います。
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■ 本日の赤ペンチェック
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自らの意思によって挑戦した結果として遭遇する困難は、乗り越えることによって得られる大きな満足感と幸福につながる

いま自分が最も重要とすることが何であるかを常に考えておくことにより、さまざまな判断を行う際に、最適な解を選択することができます

「先送り」は幸福につながらない
先送りの最大の問題点は、課題に対する解決策の選択肢が少なくなること

人がやりたくないと思うことを引き受けよう

期待と異なる状況に置かれた時、その状況の打破を目指すのもひとつの方法です。しかし、その状況を利用する余地がないかという点についても、一度は考えてみてはいかがでしょうか

◆失敗確率を下げ、失敗の質を高める二つの方法
1.失敗に早く気づき、失敗の被害を最小限に食い止めること
2.リスク回避をしながら、最も早い行動をとること

最初から目標を正確に狙って進むのではなく、目標から少しずれたところを一気に目指します。目指したところに到達したとわかった時点で、最終目標に向かって緻密に進む

「スピードを上げる期間」と「緻密に完成させる期間」の切り替えタイミングを的確に見極めれば、スピードと品質を両立できる

困難を乗り越えて幸福を得るためには、無駄な失敗を減らすことが必要です。失敗を減らすうえで、異なる視点に立って意見してくれる人は貴重な存在

自分が考え、行動していることと著者が言っていることが異なっている場合、その本は自分にとって価値がある

自らの死を意識し、人生が有限であることを認識する時、限られた時間をいかに有効に使うべきかということを考えられるようになります

◆仕事選びのポイント
1.就職先の仕事を通して、自分が社会に貢献できる可能性があるか
2.「将来の夢」を抱くことができる就職先

課題に遭遇したら、すぐに着手することが重要です。まず着手してみて、課題の全貌をつかみます。そして、自分だけで解決できる仕事であるのか、それとも他の誰かの協力を得る必要があるのかを見極めます
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『人生をプロジェクトマネジメントしよう!』
http://tinyurl.com/d7m6s
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■目次■
基本編・「人生のプロジェクトマネジメント」7つの基本
「幸福」について考える
目的を明確にする
将来像を描く
先送りしない
視点を変える
悪い失敗を防ぐ
よい人間関係を築く
実践編・「人生がうまくいくプロジェクト」11の鉄則
PHASE1 知恵を生み出す
PHASE2 生と死の価値を知る
PHASE3 仕事の満足度を高める
PHASE4 家庭生活を充実させる
PHASE5 価値ある財産を築く
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