【これは大事】
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本日ご紹介する一冊は、ベストセラー『「好き」を言語化する技術』の著者で、文芸評論家の三宅香帆さんが、「好き」を言語化する技術をワークブック形式で述べた一冊。
『「好き」を言語化する技術』
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R社の例ではないですが、社会人になると急に、「君は何がしたいの?」と聞かれるようになります。
そもそも、何がしたいのか、何が好きなのかを言えなければ、面接にすら受かりません。
そこで無理矢理「好きなこと」や「好きな理由」をひねり出すのですが、それが借り物だったり、思い込みだったり、自己洗脳だったりするから、会社に入ってから「こんなはずじゃなかった」となってしまう。
だからこそ、自分の「好き」をきちんと把握し、言語化することを早いうちからやっておきたい。
「自分はもう手遅れだから」と思うなら、後輩や子どもや孫にぜひ、伝えてあげてください。
本書を読んでわかることは、言語化するからこそ、「好き」の正体がわかるということ。
漫然と「好き」「すごい」「ヤバい」ではなく、どこが好きかを細かく細かく見ていく。
そうすることで、自分の「好き」の正体が見えてくる。
本書のワークをこなしていくと、そんな経験ができると思います。
後半では、心を動かす読書感想文を書くコツや、作文のヒントも書かれており、著者のように文章を生業にしたい人にも役立つ内容です。
子ども向けといって侮るなかれ。
大人が読んでも、気づきが多い一冊だと思います。
さっそく、本文の中から気になる部分を赤ペンチェックしてみましょう。
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あなたの心の中にある「やばい」と、お友だちの心の中にある「やばい」って、実は同じではありません。それなのに、言葉にした瞬間に、同じになっちゃうんです。こういう言い方は、自分の言葉とはいえません
「好きな給食のメニューは?」「好きな教科は?」「図書室で読んだ本でいちばん好きだったのは?」「持っている文房具の中で好きなものは?」ほら、こんなふうに質問されたら、頭の中に「好きなもの」が浮かんでくるでしょう?
好きを言葉にしたいときに最初にすることは、「好きなもの」「好きなこと」のどこが好きかを細かく見ていくことです。例えば、私は「エナージェル」(ペンてる株式会社)というボールペンが好きなのですが、好きなところは
次の3つです。
・普通の文房具屋さんで買える
・書きやすい
・値段がとても安い
「自分」が「好きだなって思うところ」をできるだけ細かく見ていくこと
できるだけ細かく好きなところをあげるほうが、他の誰かと同じになりにくくなる
・普通の文房具屋さんで買える→便利! うれしい!
・書きやすい→異常なほどなめらか
・値段がとても安い→いいの? 信じられない!
こんあふうに好きなところについての「感想」を自由に出していけばOK
実は、好きの元(理由)になるのは、だいたい以下の3つです。
1、自分の体験とのつながり(似ているところ)がある。
2、別の「好きなもの」との共通点(似ている特ちょう)がある。
3、「これは新しい!(今まで見たことがない!)」と感じるところがある
3つのステップ
1、「好きなところ」を細かく見ていく
2、「好きなところ」についての感想を自由に出す
3、好きの元を3パターンの中から見つける
オリジナリティは「細かさ」に宿ります
自分の意見をいつも心の中に閉じ込めていると、自分の本当の気持ちを見失ってしまいます
大事なのは、「自分の意見はみんなとは違うんだな」ということをちゃんと理解すること。そうすれば、「みんなとは違う意見なんだけど……」という言葉を自然に付け足すことができます
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昔、ベストセラー作家の山田真哉さんとテレビで共演していた時、山田さんが読書感想文のコツを聞かれて、「気持ちを書くこと」と言っていましたが、本書でも同じことが述べられています。
人に影響を与えるには、上手に気持ちを伝える言葉を持つこと。
ビジネスパーソンにとっても、大事なスキルなので、ぜひ本書で学んでみてください。
これはおすすめの一冊です。
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『12歳までに身につけたい 自分の「好き」をことばにできるノート』三宅香帆・著 ディスカヴァー・トゥエンティワン
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◆目次◆
レッスン1 いろんな「好き」を自分の言葉で説明しよう
レッスン2 大好きな「推し」のことを、自分の言葉で話してみよう
レッスン3 自分の「好き」をうまく伝えよう
レッスン4 自分の言葉で読書感想文を書いてみよう
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