【頭のいい人は「構造化」する。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4799331264
「頭がいい人」には、いろんな要件があると思いますが、そのうちの一つは、「思考の構造化」ができているということではないでしょうか。
人々がバラバラな議論をしている時、「あ、それって要するに○○の問題ですね」と議論をまとめてしまう。
「集客できていない」という問題を延々と議論している時、「要するに認知が足りないということですね」と要約してしまう。
この思考の構造化ができている典型的な職業は、おそらく「編集者」でしょう。
なぜ編集者が思考を構造化できるかというと、彼らは普段、原稿を読んで、それをまとめる目次を考え、それをさらにまとめるためのタイトルを考えているからです。
膨大なコンテンツを整理し、構造化するのが編集者の仕事の基本なのです。
本日ご紹介する一冊は、この「構造化思考」を実践するためのコツを、株式会社学びデザイン代表取締役の荒木博行さんが述べた一冊。
ベストセラー『生きのびるための事務』の「ジム」を彷彿とさせる「コウゾウ」という名の四角いロボットのキャラクターが、読者を「構造化思考」の世界に誘ってくれます。
『生きのびるための事務』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4838732708
本書で「構造化の5P」を学び、事例で擬似演習すれば、きっとあなたも構造化思考が身につくはずです。
構造化の5P
Purpose:目的(何のために構造化するのか?)
Piece:断片(具体的に何があるのか?)
Perspective:視点(目的と断片をつなぐキーワードは?)
Pillar:支柱(どのくらいの単位でまとめるのか?)
Presentation:表現(最適なビジュアル形式は?)
ビジネスパーソンならぜひ使いこなしたい「フロー図」「ベン図」「ピラミッド図」「マトリクス」「ロジックツリー」などのツールが登場し、普段の仕事で構造化思考を実践するためのコツが示されます。
新人研修の教材としても重宝しそうですね。
さっそく、本文の中から気になる部分を赤ペンチェックしてみましょう。
—————————-
自分で構造化するから批判的に物事を見ることができる
構造化思考とは『クリティカル・シンキングを実践するための思考ツール』
批判のために必要なのは、批判の対象となる存在を『構造的に』整理しておくこと
構造化の5P
Purpose:目的(何のために構造化するのか?)
Piece:断片(具体的に何があるのか?)
Perspective:視点(目的と断片をつなぐキーワードは?)
Pillar:支柱(どのくらいの単位でまとめるのか?)
Presentation:表現(最適なビジュアル形式は?)
いきなり抽象的なPerspectiveを思いつくのは難しいから、まずはベタに断片を洗い出してみる
Pieceの大きさにばらつきのある状態だと、全体像が捉えにくくなる
Pillarは少なければ少ないほうがいい
Pillar同士の関係性は3種類あります。『独立関係』『連続関係』『因果(相関)関係』です
実際にPillarをベースにPieceを振り分けようとすると、『これはどっちに分類するものなのか?』と悩んでしまうものが見つかるはずです。このように悩んでしまう理由は、Pillarの縁取りがしっかり定義できていないからです
多くの人は最終的な表現であるPresentationに目が行って、真っ先にそこから考えようとしてしまいます。でも、その前の4つのPをスキップして、いきなり良いPresentationを生み出すことは至難の業です
ファミレスのメニューにおける料理の区分け
「和食」「洋食」「中華」「その他」
フロー図
・行為型フロー図
・状態型フロー図
循環図(フロー図の循環版)
例)PDCAサイクル
ベン図
Pillarに重なりのある分類図
ピラミッド図はどうしても縦のPerspectiveが注目されがちですが、ここで忘れてはならないのが、横の存在
マトリクス
2つのPerspectiveを同時に表現する構造の王道
ロジックツリー
Perspectiveに優先順位をつけた構造表現
—————————-
この動画版があって、「コウゾウ」君が動き出したら面白いと思いました。
局所的に話題になっている本ですが、確かに有用な一冊だと思います。
ぜひ、読んでみてください。
———————————————–
『構造化思考のレッスン』荒木博行・著 ディスカヴァー・トゥエンティワン
<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4799331264
<Kindleで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0DVG7G2GV
———————————————–
◆目次◆
プロローグ
Chapter1 構造化とは何か?
Chapter2 構造化の5P
Chapter3 構造を表現する
Chapter4 構造化を実践する
Chapter5 構造化の難所を乗り越える
Chapter6 構造化が持つ本質的な力
おわりに
この書評に関連度が高い書評
この書籍に関するTwitterでのコメント
同じカテゴリーで売れている書籍(Amazon.co.jp)
お知らせはまだありません。