2022年3月22日

『LISTEN 知性豊かで創造力がある人になれる』ケイト・マーフィ・著 篠田真貴子・監訳 松丸さとみ・訳 vol.5962

【人生に奇跡を起こす技術】
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Clubhouseで、『売れる言いかえ大全』の著者、大岩俊之さんにお話を伺いました。

※参考:『売れる言いかえ大全』
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大岩さんが終始おっしゃっていたのは、顧客の声を「聴く」ことの重要性。

聴くことで相手の悩みやニーズがわかれば、今は役立てなくても、将来何かお役に立てる。

雇用が流動化するということは、今の文脈じゃないところでつながりができるかもしれないということだから、個人は今の会社の損得だけで人と付き合わない方がいいというようなこともおっしゃっていました。

本日ご紹介する一冊は、みなさんの人生やキャリアに役立つスキルである、「LISTEN(聴くこと)」の重要性や心構えを説いた一冊。

著者は、「ニューヨーク・タイムズ」や「ウォール・ストリート・ジャーナル」「エコノミスト」などで活躍するジャーナリストのケイト・マーフィさんです。

『レナードの朝』の作者として知られるオリバー・サックスを始め、数多くの著名人を取材してきたベテランが、「聴く」ことが人間関係や人生に与える影響を説いた、興味深い読み物です。

いわゆる「聴く技術」の本ではなく、聴くことの意味や心構えを重視した内容であり、われわれに人の話を注意深く「聴く」ことを促す啓発の書です。

これまでの人生を、仕事・プライベート両面振り返って、大いに反省させられました。

さっそく本文のなかから、気になったところを赤ペンチェックして行きましょう。

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私はよく人から、「誰とでも話ができる」タイプだと言われます。でもそれは実際は、「誰の話でも聞ける」ということなのです

話を聞いてもらえないと、人は孤独になります

「暮らす人」の声に耳をふさいだ政治家が分断を生んだ

孤独を感じるのは、「よいことが起こった」のに誰にも注意を払ってもらえないとき

他人に関心を持って過ごす人は、多くの友人ができる

実は私たちの誰もが、愛する人に関しては思いこみをする傾向にあります。これは「近接コミュニケーション・バイアス」と呼ばれています

「出会った日とずっと同じ人間」なんていない

「よい聞き手」とは、話し手と同じ感情になって聞ける人

相手が自分でもわかっていないことを引き出すのが聞き上手

自分の考えを忘れて相手の話を聴いた方が結局おもしろい会話になる

人として成長する唯一の方法は、反対意見に耳を傾けること

そのデータがどういう意味を持つのかをわかっていないと結局意味がない

もっとも生産性の高いチームは、全員の発言量が同じくらい

会話の感受性が高い人は、隠された意味に気づける

「自分の聞きたいようにしか聞かない」人はだまされやすい

つじつまが合わない会話をそのままにしておくことがだまされる原因

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人間は、「聴く」ことで、孤独を克服できるだけでなく、知性豊かで創造力がある人にもなれる。

どうすれば相手が心を開くのか、どうすれば相手と深い絆を結べるのか、何が仕事の成果をもたらすのか…。

すべては「聴く」が鍵を握っています。

ぜひ読んでみてください。

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『LISTEN 知性豊かで創造力がある人になれる』ケイト・マーフィ・著
篠田真貴子・監訳 松丸さとみ・訳 日経BP

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◆目次◆

Chapter1 「聞くこと」は忘れられている
Chapter2 私たちは、きちんと話を聞いてもらえた経験が少ない
Chapter3 聞くことが人生をおもしろくし、自分自身もおもしろい人物にする
Chapter4 親しい人との仲もレッテルからも「聞くこと」が守ってくれる
Chapter5 「空気が読めない」とはそもそも何が起こっているのか
Chapter6 「会話」には我慢という技術がいる
Chapter7 反対意見を聞くことは「相手の言うことを聞かなければならない」ことではない
Chapter8 ビッグヒットは消費者の声を「聴く」ことから生まれる
Chapter9 チームワークは、話をコントロールしたいという思いを手放したところにやってくる
Chapter10 話にだまされる人、だまされない人
Chapter11 他人とする会話は、自分の内なる声に影響する
Chapter12 「アドバイスをしよう」と思って聞くと失敗する
Chapter13 騒音は孤独のはじまり
Chapter14 スマートフォンに依存させればさせるほど、企業は儲かる
Chapter15 「間」をいとわない人は、より多くの情報を引き出す
Chapter16 人間関係を破綻させるもっとも多い原因は相手の話を聞かないこと
Chapter17 だれの話を「聴く」かは自分で決まられる
Chapter18 「聴くこと」は学ぶこと

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