2022年3月11日

『Do It Yourself 自分の人生のつくりかた』 マイケル・キダ・著 vol.5956

【人生を楽しむコツ】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4864108706

本日の一冊は、フジテレビ系人気ドラマ「コンフィデンスマンJP」シリーズや、日本テレビ系バラエティ番組「沸騰ワード10」などに出演し、この春公開された新作映画「永遠の1分。」では主役を務めている俳優のマイケル・ギダさんによる初の著書。

知人の編集者が、「別の担当者の本ですが、タレント本と思いきや、なかなか骨太の自己啓発書になっていて…」と勧めてきたので、さっそく読んでみました。

俳優でありながら、2000坪の農園を持ち、200種類以上の野菜や果物やキノコを育て、自給自足の生活、DIY、料理、スポーツなどを楽しむ著者の人生哲学、生きるヒントが書かれており、じつに深い内容でした。

小日向文世さん、堀江貴文さんが推薦の辞を寄せており、堀江さんは本書をこう評していました。

「たった1冊で物事の本質を突く、その才能が憎いよ」

人生を、家づくりに例えて説明する1章~4章が読みどころで、ちょっと読む度に目からウロコが落ちます。

人間の基礎とは何なのか、丈夫な柱はどうやって作られるのか、壁のひびを直すにはどうすればいいのか、大切なことに集中するために、どう窓を使えばいいのか…。

みんなが不安と向き合うこの時代に、<「将来」は存在しない><いまぼくにできることを>と述べる著者の主張は、とても斬新に響くと思います。

さっそく本文のなかから、気になったところを赤ペンチェックして行きましょう。

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日本には、途方もなくすばらしい場所が数かぎりなく存在するし、その一つひとつに独自性があふれている。日本人が「日本じゃないみたい」なんて感想をもらすたびに、頭をピシャリとたたいて説明してやりたくなる。地球上にあるかぎりの自然美が日本にもあるんだよ、と

農に関するぼくの哲学は、「この地球という惑星にとって、自分は一介の訪問者にすぎない」ということ。僕が地球の恵みを受けるのと同じく、ぼくの農園に出入りするほかの動物や虫たちも、その恵みを受ける権利がある

人の一生は、生まれてから死ぬまでの全瞬間をビーズのネックレスのようにつなぎ合わせたもの。でも、ネックレスとちがうのは、人生はいったん完成したら、もう楽しむことができないということだ。では、いつ人生を楽しむべきなのか。答えは簡単。いまこの瞬間以外にはない。いまこそが人生を楽しむときだ

人生における基礎とは、自分自身に対しても他人に対しても正直であること。この土台に誠実さが欠けていれば、家のあちこちに問題が生じかねない

基本的にぼくらは「I’m nothing(nobody)」なのだ。自分を大きく見せようとしたって何も残らないし、思ったとおりの反応がもらえなくてイライラしたり、焦ったりするのは、はっきり言って無意味だ

重要なのは、完璧ではない自分を許して次に進むことだ

引き出しが多いとそれぞれの収納スペースは減る、ということ。人間関係の築きかたも、それと似ている。浅い人間関係をたくさん構築すると、一人ひとりにかける時間や思い出の数は少なくなる

不安や恐れが生じるのは、窓を開けっぱなしにするときーーつまり、未来のことをあまりに考えすぎるときだ

ぼくはこれからも、風が何かをもたらしてくれるのを、ただ窓のそばに座って待つことはしないつもりだ。それよりも、窓もドアも締め切った家の中でスキルにみがきをかけ、その瞬間を楽しんでいたいと思う

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土井も長崎の自然に癒やされながら、人生で大切なことに気づきつつありますが、本書はもやもやしていたそれを、明確に言語化してくれた一冊です。

サブタイトルに「自分の人生のつくりかた」とありますが、本書を読むことで、多くの人が幸せな「自分の家」を建てることができるようになると思います。

ぜひ読んでみてください。

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『Do It Yourself 自分の人生のつくりかた』
マイケル・キダ・著 飛鳥新社

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◆目次◆

序 章 ぼくはこんな人間
第1章 基礎をつくる
第2章 柱をたてる
第3章 壁と屋根をつくる
第4章 家の中にあるもの

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