2021年6月14日

『50歳からは、「これ」しかやらない』 大塚寿・著 vol.5775

【50代のキャリア戦略】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/456984975X

本日ご紹介する一冊は、シリーズ28万部のベストセラーとなった、『40代を後悔しない50のリスト』の著者、大塚寿さんによる、50代以降のキャリア戦略。

※参考:『40代を後悔しない50のリスト』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478013837/

まだ40代ですが、何事も早め早めが信条なので、早速読んでみました。

リクルートを経て、法人営業のプロ、研修講師として、数多くの経営者にインタビューをした実績を持ち、そして自身が50代後半ということもあって、地に足のついたアドバイスがなされています。

定年後のコンセプトをキャッチコピーでまとめる手法や、転職の秘訣、顧問契約の取り方、税理士・弁護士との関係づくり、50代から人に好かれる「自分プレゼン」の手法など、じつに勉強になります。

キャリアの選択肢についても、50歳以降、無理せずにやりがいのある仕事を見つけるためのヒントが、たくさん書かれています。

若い頃のプライドを捨て、複数の職場、コミュニティで愛される人になるための人間関係術も書かれており、これは若いうちに読んでおくべきだと思いました。

人生は前半と後半で、戦略が異なる。

このことがわかっている人には、本書は響く一冊だと思います。

さっそく、本文の中から気になった部分を赤ペンチェックして行きましょう。

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これほどまでに多くの人生の選択肢が与えられるのは、学生時代以来

「会社から自分へ」、人生の主導権を取り返す

ある企業にて製造畑一本で歩んできたA氏は、55歳の役職定年を前に、会社に提言し「品質アドバイス部」なる部門(一人部門)を立ち上げてしまいました。「自分の部下の下で働くなんてまっぴらごめん」という理由もあったそうですが、ベテランの知恵を借りたい現場からの要請が引きも切らないそうです

自慢話よりも「トラブル対策」のほうがウケる

実際に人から聞いた「定年後コンセプト」の例を挙げましょう。
・人の喜びのために生きる
・「仕事」「趣味」「ボランティア」の三位一体
・4勤3休(4勤2休1ゴルフ)
・生涯現役
・責任から解放されて、のんびり働く
・体力が残されているうちに遊び切る
・孫育て中心

人間関係を縮める鉄板の話題は「失敗話」。そして「病気話」です

50代では「なんでも少しずつできる」というマルチタスク能力を身につける

後輩を連れて「懐かしい人」に会いに行こう

おそらく都心や都市部に住む多くの人が、「今、住んでいる場所での定年後」を念頭に考えていると思います。しかし、人によっては今住んでいる家を売って地方に移住するだけで、住宅ローンが完済できるだけでなく、おつりまで来る人も多いと思います

55歳からは「責任」を手放す

結局、「面白いこと」をやっている人の周りに人が集まる

「初対面で好かれるプレゼン」3つのコツ
・サービス精神を発揮する
 (相手が聞きたいと思うことを話す)
・感情移入させる(できなかったこと、くやしかったこと、失敗)
・表情(=笑顔)

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40代、50代の方は、転ばぬ先の杖として、読んでおくことをおすすめします。

20代、30代の方は、「いつかこういう時が来る」と、今から備えておくために軽く目を通しておくといいでしょう。

ぜひ、読んでみてください。

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『50歳からは、「これ」しかやらない』
大塚寿・著 PHP研究所

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◆目次◆

第1章 「定年」と真正面から向き合い、準備する
第2章 後悔しない定年後のための「いい会社人生の終わらせ方」
第3章 50代で必ず手放すべき六つのこと
第4章 転職・再就職……定年後のキャリアで後悔しないために
第5章 すべての「人間関係」を50代で再構築せよ
第6章 50代で「一生勉強する自分」を手に入れよう

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