2021年6月1日

『不動産投資で7億円』八木エミリー・著 vol.5766

【不動産投資のリアルがわかる】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478113629

本日ご紹介する一冊は、野村證券の営業時代に不動産投資を開始し、30代前半で早くも資産7億円、年間家賃収入7000万円、キャッシュフロー2000万円を達成した八木エミリーさんによる、不動産投資実践の書。

著者がいかにして現在の成功を手にしたのか、その過程でどんな失敗点や反省点があったのか、赤裸々に書いているところが面白い。

冒頭に、「不動産投資 資産7億5000万円への道」として、これまでに取得した全7棟の物件の詳細と価格、家賃収入、利回り、金利、自己資金、返済期間などをまとめており、じつに生々しい。

それぞれの物件購入時の仮説と実際、反省点なども事細かに書かれており、実践したい人にはピッタリの内容ではないでしょうか。

エレベーター設置物件を避ける、手間とコストのかからない「単身・男性・会社員」に絞るなど、著者の戦略の徹底ぶりが光ります。

銀行や不動産会社、管理会社対策、「物件要望書」「事業計画書」作成のポイントもきちんと書かれており、親切な内容だと思いました。

これから不動産投資を始め、毎年数千万円の収入を狙う方に、おすすめの内容だと思います。

さっそく、本文の中から気になった部分を赤ペンチェックして行きましょう。

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ポストインされているチラシなどを含め、「不動産会社側からやってくる物件には手を出さない」というのは、不動産投資の鉄則

【1棟目】
私は購入前に現地を訪れ、「自分がここで一人暮らしをするとしたらどうだろう?」という“入居者目線”でじっくりと観察してみました。最寄り駅から徒歩8分。実際に駅から歩いてみると街並みが明るく、街灯のある通り沿いの物件なので暗がりがなく、女性の会社帰りでも安心です。途中にスーパーやコンビニもあり、会社帰りに食材や飲料、日用雑貨品などを買うことができるので、「ここなら入居者がつくだろう」と実感して、契約することを決断しました

【2棟目】
「新築だったら修繕費もかからなそうだし、きれいな物件だったらすぐに空室が埋まるだろう」と思って買ったのですが、建物が完成するまで想定以上に期間を費やすことになったのです

【6棟目】
6棟目は一番の高額物件となりましたが、物件価格2億円に対して、積算価格(土地・建物の担保価値)が2億4000万円。つまり、「2億4000万円の価値がある物件が2億円で買える」という、めったにない好条件の1棟アパートでした

物件ごとにお金の出入りを“見える化”しておくと、「この物件はこの経費が他の物件より多いな」「清掃員は管理会社よりシルバー人材センターに頼んだほうが安い」「自動販売機を設置して毎月1万円くらい収入を増やそうかな」など、収入と支出を見直しやすくなります

女性向けは「オートロック完備」などセキュリティが充実している物件のニーズが高いため、不動産の価格帯が一気に跳ね上がる

物件の階数は「4階まで」にしています。それは5階建て以上の建物にはエレベーターが未設置だと入居者募集の難易度が高まるからです

キャッシュフローが3%以上になることを目標に、返済期間と返済比率を設定

家賃値下げでなく「フリーレント」を活用

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金融機関や不動産会社、管理会社の協力を得ること、入居者に大家の気遣いを伝える工夫など、著者のきめ細やかさが伝わる内容でした。

どんな投資でも、結局きめ細やかに商売できる人が成功しますよね。

不動産投資のリアルが伝わる内容で、好感が持てました。

ぜひ読んでみてください。

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『不動産投資で7億円』八木エミリー・著 ダイヤモンド社

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◆目次◆

序 章 ゼロからはじめる不動産投資の心得
第1章 お金から自由になる不動産投資の極意
第2章 失敗しない物件選びのコツ
第3章 金融機関から融資を受ける秘訣
第4章 空室に悩まない賃貸経営の秘訣
第5章 タイプ別おすすめ不動産投資

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