2021年5月27日

『超速』ウィル・デクレール、バオ・ディン、ジェローム・デュモン・著 鹿田昌美・訳 vol.5763

【フランスでベストセラーの時間術本】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763138758

本日ご紹介する一冊は、フランスでベストセラーとなっている時間術本の、待望の邦訳。

BambooHRやZoomをはじめ、世界中の起業家300人に取材し、その生産性の高い仕事術を紹介したという、興味深い内容です。

このジャンルは、数多くの本が出ており、どれもそれなりに効果がありますが、本書は、時間術や、効率を妨げる人間心理のエッセンスを押さえながら、最新のツールを解説しているため、ある程度読んできた人にとっても、興味深い内容だと思います。

本書によると、生産性には方程式があって、それは以下の通り。

完了した仕事
=費やした時間×集中の度合い×実行速度

これを高めるためには、作業にどう時間を割り当て(整理)、意識を向けて(集中)、できる限り迅速かつ効率的にやり遂げるか(加速)を考えなくてはならない。

本書の章構成も、この3つに従ってなされています。

限りある時間で最大限のパフォーマンスを上げるにはどうすればいいか。

ちょっとスパルタ式ですが、極めて合理的なアドバイスがなされています。

おそらく、普段ダラダラ仕事をしている人には、耳の痛い本かもしれません。

さっそく、本文の中から気になった部分を赤ペンチェックして行きましょう。

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従業員5万人を対象にした最近の研究から、ウェブブラウザとしてファイヤーフォックスまたはChrome(グーグルクローム)を使用している人は、インターネットエクスプローラーまたはサファリを使用している人よりも、常に成果が高いことがわかったのだ。平均して、前者のユーザーは後者のユーザーよりも25%早く目標を達成したという。研究チームによる説明は、「パソコンの初期設定をそのまま使うのではなく、時間をかけて最適なブラウザを探す人は、常に改善方法を探そうとする性分である可能性が高い」というものだ

誠意を持って「NO」を言う

書き留めるときの書式は、「必要な情報+行動を示す動詞」がお勧めだ。たとえば、「Aさんからグラフィックレイアウトを(情報)受け取る(動詞)」「絵文字ゲームの技術仕様を(情報)作成する」「生産性に関する本のタイトル10案を(情報)書き出す(動詞)」といった具合だ

ToDoリストに2分以内に完了できるタスクがあれば「即実行する」

あなたがマネジャーなら、オフィスに足を踏み入れるときに最初に考えるべきは、自分個人のToDoリストではなく、チームのToDoリストなのだ

どんな日でも最優先にすべきなのは、「どれが大きな岩なのか」を把握し、そこから手をつけることだ。これは、「3のルール」として知られているもので、私たちが話を聞いた起業家が最も多く引用したアイデアである。毎朝、仕事を始める前に、緊急性は脇によけて、その日の終わりまでに完了したい最重要タスクを3つ特定することに意識を集中し、時間を確保するのだ

ダブル・タスク──人に動いてもらっている間に自分が動く

1つの用件に3つ以上のメールを送信する必要がある場合は、直接話すべきだ

Gmail、メッセンジャー、Slack、スカイプ──最初に何をチェックすればいい?アプリ管理ツール「Rambox」を使えば、答えは簡単だ。すべてを一度にチェックできる

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本書を一読すると、現在の仕事の「ムダ」が見える化し、今すぐ行動・ツールを変えたくなると思います。

土井も、ひさびさにこれまでのやり方・ツールを見直して、仕事のやり方を再構築したいと思いました。

ぜひ、読んでみてください。

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『超速』ウィル・デクレール、バオ・ディン、ジェローム・デュモン・著
鹿田昌美・訳 サンマーク出版

<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763138758

<Kindleで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B095358H7H

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◆目次◆

第1章 整理 「超・生産的な人」の頭の中
第2章 集中 シャットアウトで「完全集中」する
第3章 加速 「FAST」でブーストする

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