2021年5月10日

『「向いてる仕事」を見つけよう』トム・ラス・著 児島修・訳 vol.5750

【才能発見ブーム?】
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本日ご紹介する一冊は、才能発見本のベストセラー『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう』の著者であり、これまでに著者累計1000万部以上を売り上げたベストセラー作家、トム・ラスによる新刊。

※参考:『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532321433/

先日、山口揚平さんの『自分だけの才能の見つけ方』をご紹介したばかりですが、今は才能に従って生きることが求められている時代なので、致し方ないところですね。

※参考:『自分だけの才能の見つけ方』
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本書では、キャリアにおいて「貢献」が大事という視点で、読者が他人のためにできる「12の貢献」を特定し、分析。

巻末に示されたアクセスコードを使ってウェブテストをすれば、自分に適した貢献方法が見つかる、という仕掛けです。

参考までに、12の貢献を紹介しておきましょう。12の貢献は、それぞれ3つに分類されています。

■創造する力
・始める力
・意見する力
・教える力
・ビジョンを描く力
■関係づける力
・つなげる力
・元気づける力
・共感する力
・影響を与える力
■実行する力
・進める力
・達成する力
・適応する力
・広げる力

みなさんがどんな貢献に向いているかは、ウェブテストで発見していただくとして、本文ではぜひ、キャリアで人々が失いがちな視点を吸収してもらいたいと思っています(要するに「貢献」なのですが)。

さっそく、本文の中から気になった部分を赤ペンチェックして行きましょう。

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誰かの役に立っていると、人は幸せになれる

あなたは、どのように誰かの役に立っているかで定義される

あなたの強みや努力は、世の中に具体的に貢献できてこそ、はじめて大きな価値に結びつく

人生で大切なのは、誰かのためになるものをつくりだすことであり、他人の生活をよくすることに労力を捧げることだ。自分がこの世にいなくなったあとも、社会のためになり続けるような何かに取り組むことだ。人は永遠に生き続けられないが、あなたの貢献は生き続ける

有意義な人生の特徴とは、「他者と深くつながり、自分を超える大きな何かに貢献していること」

今日という日があれば、自分の人生が終わってもなお、他者の人生によい影響を与え続ける何かに投資ができる。今日を逃してしまうと、また明日が来る保証はない

人生とは何かを得る場所ではなく、何かを捧げる場所

仕事に「お金を稼ぐ」以上の目的がある人は、収入が高い

仕事とプライベートの両方に「目的」がある人は強い

人は「外交的」でいると幸福度が高い

「自分の役割」を理解すると、表面的なものに惑わされなくなる

「あれがなければ、今の自分はない」出来事を書き出す

後世に名を残す人は、「自分が何がしたいか」とは考えない

後世によい影響を残せる人は、「自分は何がしたいか」ではなく、常に「自分は何を与えられるか」を考えている

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<後世に名を残す人は、「自分が何がしたいか」とは考えない>

本書の78ページにある、この言葉が刺さりました。

<後世によい影響を残せる人は、「自分は何がしたいか」ではなく、常に「自分は何を与えられるか」を考えている>

とかく「やりたいこと」「自己実現」が重視されがちな時代ですが、大事な視点が書かれていると思いました。

自分にどんな貢献ができるか、具体的に知りたい方は、ぜひウェブテストも受け、本文の貢献タイプ別のアドバイスを読んでみてください。

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『「向いてる仕事」を見つけよう』トム・ラス・著
児島修・訳 ダイヤモンド社

<Amazon.co.jpで購入する>
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◆目次◆

第I部 「向いてる仕事」とは何か
第1章 誰かの役に立っていると、人は幸せになれる
第2章 「仕事の目的」次第で人生の幸福度が変わる
第3章 どんな仕事も、誰かを幸せにする
第4章 「最高の職場」を手に入れる方法
第5章 「人の役に立つ」範囲で、「自分の強み」を見つける
第6章 「自分は何をしたいか」よりも大切な質問
第II部 人の役に立つ12の資質
第7章 「創造する力」で貢献する
第8章 「関係づける力」で貢献する
第9章 「実行する力」で貢献する

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