2020年3月19日

『ビジネスチャット時短革命』越川慎司・著 vol.5478

【リモートワークを始めるならまずこの一冊】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4295008427

3月に入ってから、コロナショックでいくつか出版社さんとの打ち合わせが飛びました。

エリエスはZoomもSkypeも対応可能なのに、です(笑)。

出版ビジネスのプロセスには、必ずといっていいほど「打ち合わせ」が入ってくるため、出版業界こそリモートワークに真剣に取り組むべきです。

リモートワークの環境・ツールが普及し、どこからでも打ち合わせできるようになると、書き手が世界中から集められると同時に、これまで著者に負担してもらっていた交通費が不要になるはずです。

そんな出版業界にぜひ読んでいただきたいのが、本日ご紹介する一冊。

『ビジネスチャット時短革命』は、のべ529社の働き方改革を支援する、株式会社クロスリバーの代表取締役社長、越川慎司さんによるリモートワーク実現のためのビジネスチャット活用マニュアル。

著者は、クライアント529社約16万人の働き方改革を支援してきた方で、かつ700名がリモートワークを実践する株式会社キャスターの執行役員でもあります。

本書では、クライアント対象に行った調査や現場での使用実感をもとに、リモートワーク推進の「ポイント」を解説します。

コロナショックにより、早急にリモートワークを推進する必要がある会社さんは、ぜひチェックしておくといいと思います。

さっそく、いくつかポイントを赤ペンチェックして行きましょう。

—————————-

クロスリバーが支援している2.8万人のビジネスパーソンに調査した結果、1日のメール受信数は平均で38.5通でした。さらに123社の情報システム部門にヒアリングしたところ、社員1人が1年間に受信するメールの数は前年比で8.3%も増えていることもわかりました

社員500人以上の企業28社を調べると、メールの処理(閲覧・送信)に1日に平均2.8時間(うち1.8時間が社内用)、社内会議に3.8時間を費やしていることも明らかにできました

迅速なレスポンスやチームでの情報共有を効率化するには、メールでは限界があります。ビジネスチャットを導入することで、単なる情報共有はもちろんクリエイティブなアイデア交換などによりチームの協働が活発になり、他社に負けない解決策を講じてスピード実行できるようになります

働きがいを向上させるうえで重要なのが、「承認」「達成」「自由」の3要素を刺激すること

多くの人が「添付ファイル」を探すために時間を費やしている

従業員が1000人を超える企業71社にヒアリングしたところ、「社内の人を探す時間を短くしたい」と答える企業が68%にものぼりました

社内で部門を越えた複数のプロジェクトを管理したいのであればSlack、Officeファイルを共有・編集することが多ければMicrosoft Teams、LINEを使い慣れていてITスキルに自信がなければLINEWORKS、チャットを中心に気軽にはじめたいのであればChatwork……などのように、目的と自社の状況に応じて適切なツールを選ぶといいでしょう

ビジネスチャットを使うときに重要なのは「プレゼンス」(在席情報)の確認です。ほとんどのチャットツールには、メンバーのプレゼンスを表示する機能が備わっています

共同作業はクラウド活用でスマートに行う(中略)クラウド共有とは、ファイル自体をメールに添付するのではなく、OneDriveやDropbox、Google Driveなどのクラウドサービスにファイルを保存し、そのファイルの編集権限を付与したアクセスURLを共有すること

ビジネスチャットとタスク管理アプリの連携の定番は、SlackとTrelloの連携です。すでに多くの人が使いこなしており、この連携に合わせて仕事のしかたを変えた企業もあるくらいです

音質にこだわる人には「Zoom」がおすすめ

なかには会社のポリシーで、自分のパソコンに許可なくアプリをインストールできないケースもあるでしょう。そんなときは「Whereby」がおすすめです(中略)会議の際には自分のルームURLが発行されるので、それを参加者と共有すれば、誰でも会員登録不要ですぐにオンライン会議が行えます

—————————-

メールは一時代を作ったツールですが、同時にさまざまな人が参加して商品やプロジェクトを作る時代にはそぐわなくなってきました。

より機動力ある組織運営をしたい方には、本書はおすすめの内容です。

リモートワークを実現するためのビジネスチャットツールのうち、自社に合ったサービスはどれなのか、客観的に判断できると思います。

新型コロナウイルスが去っても、パンデミックのリスク事態が無くなるわけではありません。

この機会に組織コミュニケーションを見直したいと考える経営者、担当者に、ぜひ読んでいただきたい一冊です。

———————————————–

『ビジネスチャット時短革命』越川慎司・著 インプレス

<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4295008427/

<Kindleで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B086D1DY9X/

———————————————–
◆目次◆

第1章 「脱メール」こそが時短実現のカギ
第2章 ビジネスチャットを「最強の武器」にする!
第3章 仕事をより速く効率化するチャット活用術
第4章 オンライン会議の使い方・浸透方法
第5章 メールの特性を生かすチャットとの使い分けテク

この書評に関連度が高い書評

この書籍に関するTwitterでのコメント

同じカテゴリーで売れている書籍(Amazon.co.jp)

NEWS

RSS

お知らせはまだありません。

過去のアーカイブ

カレンダー