2020年2月19日

『転職の鬼100則』早川勝・著 vol.5458

【転職&採用のプロが語る転職の極意】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/475692073X

かつて終身雇用の時代は、「転職」「副業」はタブーでしたが、現在は、転職、副業ともに成功させている人がロールモデル。

本日ご紹介する一冊『転職の鬼100則』の著者、早川勝さんは、年収も副業の稼ぎも知っていますが、どちらもとんでもなく稼いでいる方です。(今、出ている人だとmotoさんレベル)

本書は、現在、生命保険会社の本社で採用推進を主な仕事とし、最終面接を担当、自身の転職回数も6回という「転職のプロ」が、転職活動のリアルなノウハウを書いた、読み応えある一冊です。

なにもこんなご時世に、某広告代理店を想起させるタイトルにしなくても…とは思いますが、歯に衣着せぬ内容で、ビシバシ心構えを叩き込んでくれる、痛快な転職本です。

以前、地方公務員をやっていて起業した知人が、「退職で悩んでいる時間はすべてムダ」と言っていましたが、そんなムダな時間をなくすためにも、悩んでいる方には読んでほしい一冊です。

特に、転職先選びと辞め方、面接のノウハウに紙数が割かれており、ノウハウ面、心構え面両方で参考になる一冊です。

それではさっそく、気になる部分を赤ペンチェックして行きましょう!

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「個を殺して組織の駒となれ」という働き方はもう古い。というか、そもそも人権蹂躙なのだ。仕事に人生を捧げるのはいいが、会社に人生を捧げてはいけない

少なくとも、多様化を認め、その方向性を示す会社を選択するべきだ

そもそも企業のどこを見て取捨選択しているのか。もちろん業種・職種、そして待遇面が大事であることはわかるが、その前に最優先しなければならない“条件”がある。その第一条件とは「世の中の役に立つ」という“社会的な価値”が高い職業かどうか。心から湧き上がるソーシャル・モチベーションを、あなたが持てるかどうかである

「人生の問題」を解決する転職であれ

目の前の人物が、どーんと頼れる「兄貴分」であり、愛があふれる「親代わり」であり、あなたを厳正に諭してくれる「師匠」であるなら、選択するリスクは低い

未来の仲間の「実態」をスパイせよ

「教育体制が充実しています」にだまされるな

やはり、選考にしっかりと時間と労力をかける企業がまともだ。履歴書・職務経歴書や源泉徴収票などの提出書類を求め、何度も何度も面接を重ね、適性検査は何種類も実施して、「簡単には内定を出しません」というスタンスの企業を信用するべきである

退職率よりも「退職者の質」を見ろ

「なぜ人を採用しているのか」その真意を探れ

「拡大路線」に乗っかれ

「副業OK」の転職先を探せ

「終身雇用マインド」を持って臨むことが、転職を成功に導く“近道”になる

「応募辞退」したあとも人事担当者とはつながっておけ

やはり、慰留され、惜しまれつつ、辞めたいはずだ。だから決して手を抜くことなく、いや、むしろ「立つ鳥跡を濁さず」、もう一花咲かせて恩返しする気概を持たなければならない

◆印象だけで不採用にしたくなる5タイプ
1.地味で暗くて汚い
2.話が回りくどい
3.要領を得ない回答
4.ユーモアが通じない
5.上司の悪口が止まらない

成果へ向かいどれだけ「アウトプット(生み出し)」してきたのか、それをどれだけ「アウトプット(発信する)」するのか、それが面接の場なのである

◆成功体験アピールの「STAR」
S:「Situation」(シチュエーション)
T:「Task」(タスク)
A:「Action」(アクション)
R:「Result」(リザルト)

つまらない「肩書き」にしがみつくな

内定後は真っ先に「退職までの目標」を設定せよ

強硬な「慰留工作」にはいったん身を引け

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自身、6回転職し、高収入とポジション、副業する自由を手に入れている著者が書いているだけに、現代的な転職のポイントがよく書かれています。

後半は退職までのマインドや「気合い」が中心の内容ですが、これって意外と重要ですよね…。

転職に迷うサラリーマンの心理に寄り添った内容で、好感が持てました。

転職を考える方は、読んでみてください。

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『転職の鬼100則』早川勝・著 明日香出版社

<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/475692073X/

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◆目次◆

まえがき
第1章 Selections~鬼選択~
第2章 Decisions~鬼決意~
第3章 Interviews~鬼面接~
第4章 Organizes~鬼捨離~
第5章 Thoughts~鬼思考~
あとがき

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