2018年5月18日

『すべての仕事は10分で終わる』森川亮・著 vol.5032

【元LINE CEO森川亮の仕事術】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797395222/a>

本日ご紹介する一冊は、元LINE CEOで、現在はC Channel代表取締役社長として、2500万人のSNSファンを集める、森川亮さんによる仕事術。

最近、働き方改革のトレンドに乗っかって、さまざまな本が書かれていますが、これほどズバズバ無駄を省く方法を書いた本はないと思います。

まず、何よりこの本自体に無駄がない。

変な与太話や、情緒的なエピソードはほぼなく、何をやるな、これはやらなくていい、と歯に衣着せぬモノ言いで、合理的な仕事術を真正面から説いています。

日本企業にありがちな、仕事の阻害要因をズバリ指摘しており、伝統企業の中間管理職にとっては、耳が痛いかもしれません。

「老眼上司のための仕事はいらない」は痛快でした(笑)。

以前ご紹介した、松本利明さんの『「ラクして速い」が一番すごい』同様、一緒に仕事をする人の攻略法まで書かれているので、現実的な仕事術だと思います。

※参考:『「ラクして速い」が一番すごい』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478102597/

さっそく、ポイントをチェックしてみましょう。

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ムダを減らすために必要なのは、「大事なこと」だけ確実に押さえること。そして、「必ず終わらせる」という前提で、仕事の回し方、つまりプロセスを変えていくことです

日本企業で多く見られるムダな仕事のトップ3は「会議」と「ドキュメント作り」と「決裁」

選択肢を3つないし5つに絞って、それに対して多数決で決める仕組みをとると、早く決まります

日報や報告書の目的は、会社に必要なKPIを確認すること

「数字の羅列だとわかりづらいからレポートにまとめて報告しろ」というのは、正直、「自分は数字が苦手だ」、もしくは「老眼で細かい文字が読めない」と言っているようなものです。大企業ではありがちですが、組織から見ればただのブレーキ

シェア数が多い記事を読む

他人のライムラインはあまり見ません。そこに氾濫しているのは2次情報、3次情報がほとんどです

メール処理を「読むタスク」「考えるジョブ」「返信するタスク」という3つに分解すると、処理速度は確実に上がります

断るときは、スタンプが便利です。メールだと印象を悪くしないように長文が必要になるかもしれませんが、スタンプなら簡単に「角」がとれる

タスクが10分で収まりきらないケースは次の2つでさらに分解できるはずです。
・フェーズ(手順)で分ける
・カテゴリで分ける

フェーズを切らないと誰かを待つ時間や、上司の判断を仰ぐところまでひとくくりにされるので、その間作業が進まず、ムダな時間が生まれる

人ごとにTODOを書いておくと、その人に会ったときに「言い忘れ」や「し忘れ」が確実に減ります

「バタバタ案件」は対応をマニュアル化する

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言われてみれば当たり前のことばかりなのですが、ここまではっきり言われると清々しい。

いかにもスピード感ある会社のCEO、という感じで、良い刺激になりました。

基本、サラリーマン、ミドルマネジメント向きですが、経営者が読んでも勉強になると思います。

ぜひチェックしてみてください。

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『すべての仕事は10分で終わる』森川亮・著 SBクリエイティブ

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◆目次◆

第1章 仕事は10分
第2章 10分で区切る 
第3章 仕事をためない16のルール
第4章 正しく悩む「最短思考術」
第5章 普通の人が天才を超える「振り返り」の技術 

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