2018年3月23日

『逃げる力』百田尚樹・著 vol.4993

【人生、逃げるが勝ちの時もある。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569837743

以前、スリムビューティハウス創業者の西坂才子さんとセミナーでご一緒させていただき、経営のお話を伺いました。

エステサロンで一世を風靡した方なので、その華やかなりし頃のお話を、と思ったのですが、実際にうかがってみて一番興味深かったのは、いかに自然に規模縮小したか、というお話でした。

同社は、エステブームの時、一時年商200億円を超えていたそうですが、徐々に店舗を減らし、現在はその4分の1の52億円にまで縮小(2017年現在)しています。

無理をした他の大手エステサロンは、経営難に陥り、ほとんどが他社の傘下になりましたが、同社はいまだに独立系として、根強い人気を誇っています。

違いは何だったのか? ひとえに『逃げる力』があったかなかったか、だと思います。

それが戦争であれ、自然災害であれ、経営であれ、『逃げる』ことを選択肢として持っているかどうかは、人生を大きく左右します。

本日ご紹介する一冊は、この『逃げる力』について、人気作家、百田尚樹さんがまとめた一冊です。

さっそく、ポイントをチェックして行きましょう。

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自分にとって大切なものを守るために、人生にはしばしば「戦うか」、あるいは「逃げるか」という選択を迫られるときがあります。そのとき、戦っても勝ち目がない、または戦っても状況は変わらない、あるいは戦っても得るものがない、と判断したら、さっさと逃げるべきです

中国や欧米では、「玉砕の美学」などはありません。恥は一時的なもので、最終的に逆襲に転じて勝利をすればいいという考え方があるようです

それまでの投資を「もったいない」と思うな

大東亜戦争、死者の大半は最後の一九四五年に亡くなった

弱い人は、一気に形成を挽回しようとして、一か八かの勝負に出ることがあります。そしてたいていの場合、この作戦は失敗し、結果的に敗北を早めてしまうことになります

織田信長・徳川家康連合軍は金ヶ崎城を攻略し、義景の本拠地に迫りました。しかしそのとき、信長は義弟の浅井長政が朝倉救援のために信長の背後を衝いたことを知ります。織田・徳川連合軍は挟み撃ちされる形になり、窮地に陥りました。このとき信長は周囲が驚く行動に出ます。浅井裏切りの報せに接すると、たった一〇人ほどの家来とともに陣を脱出し、京に逃げ帰ったのです。この決断は見事です

人生のピンチに陥ったとき、致命傷を負わない判断を下すことが大変重要です。どんな人でも、人生一度ぐらいは「負け戦」があるものです。そのときの身の処し方でその後の人生が変わってきます

失うことを恐れているモノは、本当にそんなに大事なモノなのか

夢が大きすぎると、夢に食い殺される

人生にも捨てゲームがある

「好きな仕事」を追い求める生き方は、本当に好きな仕事が見つからなくなるような気がします。仕事をしているうちに、その仕事の醍醐味を感じて、好きになった、というなら、話はわかります

自分の人生にとって、何さえあれば幸せなのか。その絶対的基準を持っていると、そこから外れることは二の次でよい、場合によっては逃げてもいいし、捨ててもいいという判断が下せるようになります

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冒頭に書かれていた、<「逃げる」ことは消極的な態度ではなく、戦うことと同じくらい積極的な行動>というのは、おっしゃる通りだと思います。

ぜひ本書を読んで、逃げる技術を学んでみてください。

とても興味深く読ませていただきましたが、いつもの百田さんの文章に比べ、精彩を欠く印象がありました。

このテーマ、ひょっとしたら逃げてみても良かったのかもしれませんね(笑)。

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『逃げる力』百田尚樹・著 PHP研究所

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◆目次◆

第一章 積極的逃走のすすめ
第二章 人生の勝利者は「逃げる達人」
第三章 会社や仕事から逃げる
第四章 人間関係から逃げる
第五章 逃げてはいけないとき
第六章 突発的危機から逃げる
第七章 国の危機から逃れる
第八章 守るべきものがあれば、逃げられる

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