2017年11月3日

『50過ぎたら、ものは引き算、心は足し算 知識より知恵編』 沖幸子・著 vol.4853

【累計12万部!】
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「良い本だなあ」。

これが、本日ご紹介する一冊『50過ぎたら、ものは引き算、心は足し算』を手に取った時の純粋な感想でした。

良い本には、心地よい文体があり、心に染みる言葉がある。

それが、この本が、

「でも、ビジネス書じゃないしなあ」

という心の声をはねのけて紹介されることになった理由です。

著者の沖幸子さんは、これまで存じ上げなかったのですが、生活評論家で、家事サポートサービス「フラオ グルッペ」代表。大学客員教授(起業論)で、経済産業省、厚生労働省などの政府審議会委員も務める、女性起業家のようです。

神戸大学を出て、ANA、洗剤メーカーを経て、イギリス、ドイツ、オランダで生活マーケティングを学んだ……なるほど、根っこはビジネスの方ですね。だから響いたのかもしれません。

本書に書かれている内容は、掃除だったり、暮らし方だったりですが、行間にときどき登場する生活哲学がいい。

さっそく、気になった言葉をチェックして行きましょう。

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人生も後半にさしかかった50代からは、人間関係、仕事、そして生活も、“整理整頓”された単純明快なやり方、生き方のほうが身体も心も緩やかでうまくいく

文豪トルストイが「人生の後半を決めるのは昔身につけた習慣」と書いていますが、何歳からでも遅くありません。これまでの人生で蓄えた知恵を駆使し、人生を快適にする良い習慣を身につける努力をしてみたいものです

「もの減らし」は、つらくない方法で

あなたのお部屋にあるものは、あなたを映す鏡です。もっと大切にしてあげようではありませんか。ものは、期間の区切りを決めて、緩やかに“引き算する”ことです

暮らしからものを引き算し、すっきりと整理整頓された心に、希望の足し算をしていく。それが、気持ちのよい明るい人生を送るのに、大切なことではないでしょうか

暮らしのいろいろな部分に、楽しさがあふれる小さなしかけを組み込む

ドイツ人は、できるだけ床にものを置かない方が、健康的な生活ができるといいます。そうじの手間も省けます

「汚れて気になるから」そうじするのではなく、「きれいを保つ」ためのそうじが必要

私が守っている4つのルールがあります。
(1)道具や洗剤はシンプルに。しまう場所は、取り出しやすい定位置
(2)生活の中で「汚れの引き算」を習慣にする
(3)同じ動作を「同時に」「長時間」繰り返さない
(4)そうじの時間と場所を決める

体力の要るそうじは、やる場所を“引き算”

手の届きにくい高い場所にある照明器具は、手入れがしやすいことを最優先に選びます

部屋が片付く「定位置、定番、定量」の考え方

ものは最初に使う場所にしまう

自分の限界を知ることで、人をうらやんだりせず、背伸びした無駄遣いもしなくなり、分相応な暮らしに満足し、「ああ幸せ」と思える

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片づけのノウハウとして優れているのはもちろんですが、ムリ、ムダ、ムラをなくす生活の秘訣は、職場でも使えると思いました。

職場では、ちょっとしたことも、ストレスやコストになります。

だとすれば、職場環境を見直す、やり方を見直すのもマネジャーの仕事。

快適な暮らしや仕事のヒントが詰まった、素敵な一冊です。

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『50過ぎたら、ものは引き算、心は足し算 知識より知恵編』
沖幸子・著 祥伝社

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◆目次◆

序章 50歳を過ぎたら、ものは引き算、心は足し算を合い言葉に
ものは引き算 すっきりと心地よい暮らしのルール
1章 疲れないそうじ
2章 つらくない片付け
3章 追われない家事
4章 さりげないおしゃれ
心は足し算 豊かでおだやかな心持ちのルール
5章 品性を身につける
6章 振り回されずに生きる
7章 軽やかに、健やかに

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