2017年10月6日

『5年後に笑う不動産』長嶋修・著 vol.4825

【マンションは足立区が有望?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4828419713

本日ご紹介する一冊は、売れっ子不動産コンサルタント、長嶋修さんによる、不動産の未来予想図。

<マンションは足立区に買いなさい!>
<2022年以降、資産格差がさらに広がる>
<狙い目は「千歳烏山」「巣鴨」「大山」「川崎」>

という言葉がオビに並んでいることからもわかるように、最新トレンドを押さえた内容で、これから不動産の購入・売却を考えている方には、参考になる一冊です。

東京が世界の諸都市と比べた時、どの程度、割高/割安なのか、東京のなかで有望なのはどこなのか、郊外で価格が下落するのはどこか、今後買う場合、何に注意すればいいのか、いちいち勉強になる内容です。

田園都市線沿線がヤバイという話や、生産緑地を手放す人が増える「2022年問題」、人々のライフスタイルの変化に伴う人気エリアの変化など、さまざまな内容が網羅されており、オリンピック後の不動産を考えるのにピッタリの一冊です。

ちなみに、高騰する都心の出遅れエリアは「渋谷区東」で、狙い目は「川崎」。他にも、地方都市のオススメエリアが紹介されています。

気になる内容、さっそくチェックして行きましょう。

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不動産の常識は時代とともに変わる

木造住宅の平均寿命は、「65年」

鉄筋コンクリート造のマンションの寿命については諸説あり、68~150年と振れ幅があります

「ホームインスペクション制度」が中古市場活性化の活路に

ライフスタイルに家を合わせる時代は、普通の人でも住み替え回数が増える

職住近接需要の高まりで、郊外で「一国一城の主」時代は終わった

独身、DINKSの増加で3LDKより2LDK、1LDK

今後集中的に税金を投入するのは、「都市機能誘導区域」と「居住誘導区域」といわれるエリア

特に有望なのは、東京の都心3区・5区です。都心3区とは、千代田区、中央区、港区という超都心部を指していますが、これに新宿区、渋谷区を加えた都心5区までは、人口が急速に減少し続ける中でも変わらぬブランド力を維持し続け、「立地のいい場所にマイホームを買いたい」という実需のみならず、国内外の投資マネーも流入し続けることが想定されます

オリンピック後の景気後退はあるとしても、それは限定的なものであり、基本的に湾岸エリアを含む好立地エリアの物件価格は、一時的に上下動しても、暴落したまま放置されることは考えづらいといえます。なぜなら、湾岸エリアには、銀座、新橋、日本橋、大手町、丸の内などの東京の中心部にアクセスしやすいという大きなメリットがあるからです

車を持たない人も増えている今、駅から遠い不動産でも価値が維持され、売れていく時代はとっくに終わったのです

資産価値を維持するなら、「高額でも駅近」という選択を

一般にはあまり知られていませんが、不動産市場は「2022年問題」と呼ばれる時限爆弾を抱えています。2022年になると、「生産緑地」の指定を解除される宅地が、不動産市場に大量に出回る公算が高いからです

東側のエリアの中で、今特に注目されているのが足立区の北千住

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不動産オーナーとしては、リアルに興味ある内容ですが、今後の不動産の「価値」を考える上で、じつに勉強になりました。

個人の「持ち家か」「賃貸か」という問題にも的確に答えており、今後の住まい方を考える上でも参考になる一冊です。

著者が冒頭で述べているように、「不動産の常識は時代とともに変わる」。

これまでブランド価値を保っていたエリアも、今後どうなるかわからない時代に、本書は一つの指針を提示しています。

ぜひチェックしてみてください。

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『5年後に笑う不動産』長嶋修・著 ビジネス社

<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4828419713/

<楽天ブックスで購入する>
http://bit.ly/2z0Z1GI

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◆目次◆

第1章 2020年以降、不動産のあり方が激変する
第2章 これから住宅を購入して本当にいいのか?
第3章 「不動産価値」3極化の傾向とエリア別事例
第4章 住まいで人生を棒に振らないために

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