2017年10月22日

『やさしい人(愛蔵版)』加藤諦三・著 vol.4841

【これで500円?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569823548

本日ご紹介する一冊は、宮脇書店宇部店(山口県)で入手した一冊。

堂々254ページの単行本ソフトカバーが、まさかの500円(税別)ということで、思わずレジで値段を二度見しました(安い!)。

土井の性格をよく知っている方なら、テーマ自体が笑えるのですが、個人的には大真面目で、「やさしい人」になりたくて読みました。

というのは、昔の土井は明らかな選民思想でしたが、最近は、「偉大な仕事はみんなの力で成し遂げられる」ということを感じているからです。

あらゆる人に自信を持たせ、大きな仕事を成し遂げるには、やさしさや励ましが必要。

そのためのスキルを自分は持っていないと感じています。

以前に比べると、大分優しい人間になったと思いますし、集まってくる人間の質も変わってきたと思いますが、それでもまだまだ「やさしさ」の初級者。

謙虚に学ぼうと思って手に取ったのが、本日ご紹介する『やさしい人(愛蔵版)』です。

人気作家、加藤諦三さんによるベストセラーで、土井の手持ちの本も、既に18刷となっています。

どんなメッセージ、教えが書かれているのか、さっそくチェックしてみましょう。

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やさしい人には、「この歌を聴いたら、あー涙が出る」というような歌がある。あるいは、「この歌を聴いたら元気が出る、世の中、辛いのは自分だけじゃないんだと思えてくる」ような歌がある

やさしい人は、花に水をあげるときにも、「もし自分が花なら水を欲しいだろうな」と思って水をあげる

執着性格者は、生真面目で仕事熱心だけれど、一緒にいて安らぎがない。それは、幼少期の心の傷を水に流せないでいるから

今の日本、あまりにもやさしさがない。そして、あまりにもやさしさが尊ばれない

「痛い、痛い」と言うときには、膿を出さなければならない。痛くても膿を出すのが慈愛である。膿を出す人がやさしい人である

言葉は「帰っていい」だが、心を見れば帰ってほしくないということがある。心を見る人がやさしい人である

抑制型の人は、自分の憎しみの感情を吐き出すことでやさしくなれる

自己実現について研究をしたマズローは、自己実現している人の考え方の特徴は、「にもかかわらず」だと言う。まさに、このヒナギクの考え方である。空を飛べない、「にもかかわらず」私は価値があり、私は幸せなのである

「昨日の夜、つきあってくれてありがとう。屋台はあまり美味しくなかったけれど、君と一緒で嬉しかった」こうして相手に誇りを持たせる人が、夢を与える人である

仲間の中で大志が生まれる。夢は仲間から生まれる。皆と騒いでいるうちに、戦う意欲が湧いてくる。大切なのは集団の空気。頭の良い暗い集団では、夢は湧いてこない

「人類を愛する人」とはつきあわないこと。愛を唱えている人は、必ずしもやさしい人ではない。たいていは残虐で冷たい人であることのほうが多い

「かわいい」と思うことと、「実際にかわいがる」ということは違う

やさしい人は、見えないところをきちんとしている

執着性格者は、上に伸びることよりも、根を張ることにエネルギーを向けることが何より大切である

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すべてのメッセージが「やさしい人」になるためのノウハウではないですし、また著者の主観が強すぎると思う部分も多々あります。

ただ、それらを割り引いても、読む価値はあると思います。(なにせ500円ですし)

なかでも、やさしい人の条件や、やさしい人であるためのコンディション作りの話は勉強になりました。

ぜひ読んでみてください。

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『やさしい人(愛蔵版)』加藤諦三・著 PHP研究所

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◆目次◆

第一章 なぜやさしくなれないのか
第二章 やさしさへの道しるべ
第三章 本当のやさしさ・偽りのやさしさ
第四章 甘えの超克
第五章 自分と向き合う
第六章 やさしさは幸せの源

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