2017年9月26日

『小さなお店・会社が一人勝ちできるお金をかけない販促の反則技33』 石橋拓也・著 vol.4815

【注目】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4774516627

本日ご紹介する一冊は、小企業・店舗専門の広告・販促の専門家が、お金をかけずに実行できてしかも効く、そんな販促手法を計33個、紹介したノウハウ書。

お金も時間もある公務員だけを狙う「市役所オフィスサンプリング」、安定収入のあるニューファミリー層だけを狙う「社宅・公務員宿舎ポスティング」、自動的にクチコミを起こす「食べきれないお土産キャンペーン」など、目からウロコかつ効きそうなアイデアがズラリ並んでいて、マーケティングのヒントになります。

先に詰め放題の容器を渡しておいて、権利を失いたくない心理を突く「詰め放題容器ポスティング」はじめ、人間心理を巧みに突いた販促企画ばかりで、じつに楽しめます。

また、日本郵便が行っている「タウンプラス」サービスはじめ、最新の使えるサービスの紹介・使いこなし術もあり、良い勉強になりました。(著者は、このタウンプラスを使って高級マンション街をターゲットにした「富裕層向けフリーマガジン」をやっていたそうです)

いずれの販促企画も低予算でできるので、中小零細企業にとっては、福音とも言える書です。

さっそく、ポイントを見て行きましょう。

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実は、あまり知られていませんが、「市役所のオフィス内で営業活動をする権利」というものが存在しているのです。しかも、職員に対して有益であるものに限るという条件はありますが、基本的には申請さえすれば誰でも実施できます

市役所オフィスサンプリングは、特に不動産や高級車など、高額の商品に対しては爆発的な効果がみられました

社宅に住んでいる層は、「優良企業に勤務していて、安定的な収入を得ており、いずれマイホームを購入したいと考えている若い世代の既婚世帯」です。不動産の広告ターゲットとして、これ以上ないくらいぴったりだと思いませんか。それに、教育関連、金融、保険などの「未来への投資」も需要が見込めそうです

社宅や公務員宿舎は「リスト」という形で入手できるわけではありません。私は、地道なインターネット検索や地図検索、資料閲覧などを利用し、担当エリアでの「社宅・公務員宿舎リスト」を完成させていったのです

アンケートに答えてくれたお客さまには御礼として、「お土産」をお渡しします。お土産はもちろん、持ち帰りできるものにしなければなりませんが、いくつかポイントがあります。「なるべく個数を多くすること」、そして、「絶対に一人では食べきれないであろう量にすること」です

頻度の高いサービスをフロントエンド(目玉商品)としてお客さまを集め、単純接触効果によって信頼を勝ち取り、いざという時に依頼されるべきポジションを確立する

詰め放題イベントの告知方法として最も効果の高い方法をご紹介します。それは、詰め放題のための容器そのものを告知ツールとして、あらかじめ配ってしまうことです

タウンプラスの配布エリア指定には、他にも驚くべきものがあります。それは「マンション名で指定できる」ということです。これは、特定の業態にとっては願ってもない話でしょう

ただの学割や家族割では面白みがありません。もう一度言いますが、コミュニティを「名指し」するのです。ここの細かさにこそ意味があります。「◯◯高校・××高校の学生限定」「◯◯町にお住まいの方限定」「◯◯スーパーのカードをお持ちの方限定」「◯◯映画館の利用者限定」「◯◯ホールの入場券をお持ちの方限定」……

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何より良かったのは、著者の「目のつけどころ」が学べることです。

この手の販促アイデアは、実行した時には陳腐化したり、パフォーマンスが落ちている、ということが往々にしてありますが、目のつけどころを盗んで、時代に合わせて考えれば、きっと斬新なアイデアが浮かぶはずです。

ひさびさに、試してみたいアイデアが満載の一冊でした。

経営者、個人事業主、店長はぜひチェックしてみてください。

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『小さなお店・会社が一人勝ちできるお金をかけない販促の反則技33』
石橋拓也・著 現代書林

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http://bit.ly/2whLA3q

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◆目次◆

Part1 新規のお客さまがガンガン集まる販促技
Part2 新規客をたちまち固定客にしてしまう販促技
Part3 客単価を上げ、売り上げをアップさせる販促技
Part4 ちょっとした工夫で売り上げが倍増する販促技
Part5 まだまだある! 売れ続ける仕組みをつくる販促技

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