2017年3月31日

『宝くじで1億円当たった人の末路』鈴木信行・著 vol.4636

【人生外さないための読み物】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822236927

「宝くじで1億円当たるとどうなるのか?」
「事故物件を借りるとどうなるのか?」
「キラキラネームの人の末路は?」
「都会生活に疲れて田舎に行くとどうなるのか?」

本日ご紹介する一冊は、「日経ビジネス」副編集長が、こんな素朴な疑問に答える読み物です。

<一つの「選択」をした後、どんな「末路」が待ち受けているのか>
考えるための良い材料になりそうです。

宝くじで1億円当たった人が「悪銭身につかず」というのはよく知られていますが、「田舎でのんびり」が意外と大変だったり、キラキラネームが受験や就職で不利だったり、まあ、言われてみればわかるのですが、思わぬ「末路」というのがあるのだということがよくわかります。

文字通り「転ばぬ先の杖」として、ご活用いただきたい一冊です。

もともと、日経ビジネスオンラインに掲載した専門家へのインタビューがベースになっており、なかにはあの事故物件情報サイトで有名な「大島てる」さんなどもいて、驚きました(実在の人物だったのですね)。

さっそく、気になる内容をチェックして行きましょう。

———————————————–

物の本によれば、年末ジャンボ宝くじで1等が当選する確率はおよそ1000万分の1以下。つまり、一生買い続けてもほとんどの人は当たらない。それが宝くじというものなのだ

宝くじの当選金が払い戻される際、銀行から高額当選者に『【その日】から読む本』という冊子が渡されます。中には、「当選した興奮と付き合い、落ち着いたらローンなどの返済を優先すること」などが書かれています(マネーフォワード取締役 瀧俊雄氏)

米バスケットボールNBAを引退した人の60%は5年以内に破産しているというデータもあります(マネーフォワード取締役 瀧俊雄氏)

(1)「事故物件」では、現実問題として事故が連鎖して起きやすい
(2)その理由はいわゆる心霊現象ではなく、合理的・科学的な原因がある

個性的な名前が武器になったとしても、一過性のものでしかない。一方で、奇抜な名前の社員がいることの弊害は永続的です(命名研究家 牧野恭仁氏)

奇抜な名前の子ほど「周りを過剰に気にする没個性的な人格」に育ってしまう(命名研究家 牧野恭仁氏)

米国のものですが、「子供の有無で幸福度に差はない」という調査結果があります。プリンストン大学とストーニーブルック大学の研究チームが、「子供のいる夫婦といない夫婦の幸福度はどちらが高いか」について研究したもので、2008~2012年に米ギャラップ社実施の約180万人を対象とした調査を基にしています(女性のキャリアに詳しいコンサルタント 朝生容子氏)

英国オープン大学約5000人を対象に実施した調査では、夫婦関係の満足度は、子供がいない夫婦の方が、子供がいる夫婦よりも高い結果になった(女性のキャリアに詳しいコンサルタント 朝生容子氏)

「高齢者は家を借りられない」はウソ

ーーじゃ、たとえコミュニティ・カレッジを卒業しても……。
日本であろうと米国であろうと、誰も「四大卒」とは見なしてくれません。
(留学カウンセラー 栄陽子留学研究所 所長 栄陽子氏)

長期間、貯金を取り崩し、地域社会とも関わらない生活を続けていくと、たとえそれなりに資産があっても、この青い空と海を「きれいだな」と受け止める心の余裕がなくなっていくんです
(NPO法人おせっ会 理事長 八代健正氏)

———————————————–

もちろん、すべての物事には「例外」があるのですが、人生はほとんど確率論。

他人に起こることは自分にも起こると思って読んでおくと、人生間違わずに済むと思います。

各トピックの要点が、それぞれ「結論」「解説」という形でまとめられているので、忙しい人はここだけ読んでもためになると思います。

軽い気持ちでチェックしてみてください。

———————————————–

『宝くじで1億円当たった人の末路』鈴木信行・著 日経BP社

<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822236927/

<Kindleで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B06XRVGK1S/

<楽天ブックスで購入する>
http://bit.ly/2nl9llv

———————————————–

◆目次◆

第1章 やらかした人の末路
・宝くじで1億円当たった人の末路
・事故物件を借りちゃった人の末路
・キラキラネームの人の末路
第2章 孤独な人の末路
・「友達ゼロ」の人の末路
・子供を作らなかった人の末路
・教育費貧乏な家庭の末路
・賃貸派の末路
第3章 逃げた人の末路
・自分を探し続けた人(バックパッカー)の末路
・留学に逃げた人(学歴ロンダリング)の末路
・「疲れた。海辺の町でのんびり暮らしたい」と思った人の末路
第4章 変わった人の末路
・電車で「中ほど」まで進まない人の末路
・「グロい漫画」が好きな人の末路
・外国人観光客が嫌いな人の末路
第5章 怠惰な人の末路
・癖で首をポキポキ鳴らし続けた人の末路
・8時間以上寝る人の末路
・いつも不機嫌そうな上司の末路
・体が硬い人の末路
第6章 時代遅れな企業の末路
・禁煙にしない店の末路
・日本一顧客思いのクリーニング店の末路
・リモコン発見器の末路
第7章 仕事人間の末路
・ワイシャツの下に何を着るか悩む人の末路
・ワイシャツの下に何を着るか悩む人の末路2
・男の末路
・アジアの路上生活障害者の末路

この書評に関連度が高い書評

この書籍に関するTwitterでのコメント

同じカテゴリーで売れている書籍(Amazon.co.jp)

NEWS

RSS

お知らせはまだありません。

過去のアーカイブ

カレンダー