2016年11月27日

『今日が人生最後の日だと思って生きなさい』小澤竹俊・著 vol.4512

【人生を後悔しない秘訣】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4776208954

BBM1号で紹介した名著『プロフェッショナルマネジャー』には、有名な「三行の経営論」という概念が載っています。

※参考:『プロフェッショナルマネジャー』
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/483345002X/

本を読む時は、初めから終わりへと読む。
ビジネスの経営はそれとは逆だ。
終わりから始めて、そこへ到達するためにできる限りのことをするのだ。

これは、人生も同じではないでしょうか。

終わりから始めて、そこへ到達するためにできる限りのことをする。

そのためには、終わり(=死)を知らなければいけません。

本日ご紹介する一冊は、2800人を看取ったというホスピス医、小澤竹俊さんによる20万部超のベストセラー。

これが売れるということは、日本がいよいよ本格的な高齢化社会に突入した、という証拠ですが、若いビジネスパーソンにとっても、いつかは行く道。

人生に満足するために、何をすればいいか、どんな生き方をすればいいか、今からしっかり学んでおこうではないですか。

本書には、著者が看取った数多くの人から学んだ、「人生を後悔しない秘訣」が書かれています。

どんな秘訣が書かれているのか、さっそく見て行きましょう。

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人生から苦しみをなくすことはできませんが、「自分にとっての支えは何か」がわかれば、きっと少しだけ穏やかに、幸せに、日々をすごせるようになるのではないか

もし今日が人生最後の日だとしたら、あなたはどう生きたいですか?最後の瞬間まで、仕事に全力を注ぎますか? それとも、愛する家族とともに過ごしますか?(中略)どのような答えであろうと、あなたが選んだものが、あなたにとっての正解であり、あなたにとって「本当に大切なこと」です

「明日がない」というのは、究極の絶望なのです。しかし、そのような中で、人はただ苦しむのではなく、大切なことを学びます。日々の忙しさやさまざまなしがらみ、思い込みなどから解き放たれ、「人生の最後を穏やかな気持ちで過ごすには、何が必要か」を真剣に考えるようになり、自分にとって「本当に大切なこと」に気づくのです

「今日が人生最後の日だったら」と想像し、もし「やっておかなければ、絶対に後悔する」ということがあれば、健康なうちに手をつけておいてもよいかもしれません

死を目前にすると、比較の価値はまったく意味を持たなくなります

自分にとって大切なもの、自分が果たしてきた役割に気づき、自分の人生を肯定できるようになると、人は必ず穏やかな表情になります

過去や未来としっかりつながっているかどうかが、その人の現在の生き方や自己肯定感を大きく左右します

老いて身体が動かなくなると、自由の意味がわかる。心が辛くても、身体が健康なうちは、挑戦した方がいい

あなたは一番大切なものを人にゆだねられるか

「大切だからこそ、手放し、大事な人たちに任せよう」と覚悟を決めるのです。そして、ゆだねることを決めた人は、必ず穏やかな表情に変わります

苦しみをいかに解決するか、乗り越えるか、ではなく、苦しみから何を学ぶか。それこそが人生において、もっとも重要なこと

人のために灯をともせば、自分の前も明るくなる

夢を持つことは人間に許された「最高の尊厳」

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読者の年齢によって響くポイントが違う本だと思いますが、会社を始めて12年経った土井としては、以下の言葉が一番刺さりました。

<あなたは一番大切なものを人にゆだねられるか>

日本全国で事業承継の問題が持ち上がっていますが、本当に問題なのは、後継者の力量不足ではなく、経営者の「ゆだねる勇気」なのかもしれません。

後悔しない経営、人生のために、ぜひ読んでおきたい一冊です。

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『今日が人生最後の日だと思って生きなさい』小澤竹俊・著 アスコム

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◆目次◆

第一章 明日の自分に宿題を残さず、今日を生きる
第二章 人生最後の日に何をするか
第三章 苦しみから、人は多くのことを学ぶ
第四章 二八〇〇人を看取ってわかったこと

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