2016年10月5日

『3億円つかってわかった資産のつくり方』鬼頭宏昌・著 vol.4459

【最短で資産1億円築くには?】
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「節約はかなりの収入なり」とは、エラスムスの名言らしいですが、お金の使い方は、じつは稼ぐこと以上に大事だったりします。

サラリーマンで成功して高い年収をもらっても、価値のない不動産や車に手を出せば、資産を形成することは難しい。

お金というのは、「稼ぐ」→「貯める(+借金する)」→「価値のある資産を買う」ことで順調に増えていくものなのです。

本日ご紹介する一冊は、30代で3億円使い、事業売却で億単位の資産を形成したという著者が、自らの消費活動やビジネスを振り返り、賢いお金の使い方、資産形成の方法を説いた一冊。

飲食店経営で実績のある著者であり、優れた本をいくつか出されていますが、今回はテーマがお金ということで少々驚きました。

本書では、著者がこれまでどうやってお金を使ってきたかというリアルな話と、その過程で学んだ賢い買い物・投資の方法、さらに著者と親交が深かったという「日本一の投資家」故・竹田和平氏のエピソードなどが盛り込まれています。

金運を上げるといったゆるい話から、フェラーリ、ポルシェ、ヴェルファイアが値下がりしにくいといったリアルな話まで、幅広くお金に関するトピックが扱われています。

稼ぐためには有益な情報をもつ「インサイダー」が必要と説くあたりも、なるほどと合点が行きました(株のインサイダー取引はダメですよ)。

結構リアルな話が入っているので、これは面白い本です。

さっそく、ポイントをチェックしてみましょう。

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起業して会社を育てて、売却するというのは、現代社会において間違いなく、最速で1億円を超える資産をつくり出す方法だと思います。実際、日本の資産家の大半は中小企業のオーナーです

お金を稼ぐこと、増やすことで資産をつくろうとすると、収入アップを目指したり、株で儲けたり、起業して成功したりしなくてはならないので、多くの人にとって大きなリスクを背負うことになります。そうではなくて、お金をつかうことに目を向けると、実はどんな人でも資産を築けるチャンスがかなり転がっている

自分がよく知らないもの、詳しくないもの、それほど興味がないものは買ってはいけない

大きな買いものはリセールを念頭に置く

資産になるものを所有するには、ものの価値を見極める「目利き力」や「売買のタイミング(相場)」、有益な情報をもつ「インサイダーの有無」、そして、それらを引き寄せる「運」が大きな要素

駅近や人気エリアの物件は利便性が高いだけでなく、そもそも数が少ないので希少性が高く、価値が下がりにくい

資産形成の面でいうと、多少背伸びをしてでも駅から近い物件を買ったほうがいい

大きな資産をつくろうとするなら、家計の中で最もウエイトを占める家選びについて、かなり本気になったほうがいい

相場の下落局面で価値のあるものを買っていくことで、大きく資産がつくれるのは歴史が証明しています

価値が下がらないのであれば、借金してでも買ったほうが得

人や情報が集まってくる人間になること

成功者は「木より森のほうがエネルギーが大きいこと」を知っている

1~3億円くらいで買える会社や事業ってものすごい売れ筋

もし起業する勇気がなければ、フリーランスになればいいのではないでしょうか。つまり、会社員として1社から給料をもらうのではなく、複数の会社からお金をもらうというように働き方を変える

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結局、本書で書かれていることを実践するには勇気や素直さ、好き嫌いを乗り越える克己心が必要なわけですが、書かれている内容は間違いないと思います。

サラリーマンであれ、フリーランスであれ、起業家であれ、まとまった資産を築きたいと考えている方は、読んでみると良いのではないでしょうか。

ぜひ、チェックしてみてください。

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『3億円つかってわかった資産のつくり方』鬼頭宏昌・著 ビジネス社

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◆目次◆

はじめに 収入が上がらない時代に資産1億円をつくる方法
第1章 なぜ「稼ぐ」より「つかう」ほうが大事なのか?
第2章 お金には「原理原則」がある
第3章 積極的に借金をせよ
第4章 お金は人が運んでくる─お金と人間関係の法則
第5章 運は日々の積み重ねでよくなる
第6章 資産家の素顔──なににお金をつかっているのか
第7章 起業こそ最強の蓄財術

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