2016年10月9日

『仕事の結果は「はじめる前」に決まっている』 大嶋祥誉・著 vol.4463

【マッキンゼーの「段取り」】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4046011009

今日から山口県での生活が始まりました(今月は3日だけですが)。

東京と山口の2拠点間生活を始める、という話をしたら、みなさんから「なぜ山口なんですか?」(Why)と聞かれます。

気持ちはわかるのですが、みんなが納得できる理由だったとしたら、そこにはもうビジネスチャンスや学びはないと思うのです。

だから、本当に大事な質問は、「山口に何があるのですか?」(What)。これが聞ければ、相手の本当の狙いや自分にとってのチャンスが見えてきます。

ビジネスに関する質問は、Why>What>Who>How>Where>When>の順に発展するのだと思うのですが、情報が具体的になる糸口は、Whyではなく、Whatです。

なぜなら、Whyは嘘をつけても、Whatは嘘をつけないからです。(考え方ではなく、事実が出てくるため)

仕事においても、Whyの熟考段階が終わったら、次はWhat(何をやるべきか)をよく考えるべきです。

でも、実際にはビジネスパーソンはWhatを疎かにして、Who>How>Where>When>ばかりを考えてしまう。

そこで戒めとして読んでおきたいのが、本日の一冊。

既に『マッキンゼー流入社1年目問題解決の教科書』でベストセラーを出している元マッキンゼーのコンサルタント、大嶋祥誉さんが、マッキンゼー仕込みの段取り術を書いています。

※参考:『マッキンゼー流入社1年目問題解決の教科書』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4797369531/

さっそく、気になるポイントをチェックしてみましょう。

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成果を出す人は「捨てる」ことをためらわない

ミニマム思考ができる人は、多くの仕事を抱えません。フォーカスすべき最も重要なことがわかっていて、それ以外を「捨てる」ことができる人。そんな人が最小限の労力で、最大限の結果を出すことができます

あなたは「今、集中すべき最も重要なことは何か?」という問いに即答できるでしょうか。できなければ、エネルギーが分散している可能性が高いのです

多くのビジネスパーソンは、「質」と「スピード」のどちらかに偏った仕事をしている

仕事が速く、その質が高いとは、どのくらい速いスピードで課題を把握し、それを解決して成果を出していくかということ

ミニマム思考の人は、「何をしているか」ではなく「どんなバリューを生み出しているか」で仕事を進めます

指示を出した上司に質問をすることが、いちばん早くバリューを認識し、筋がいい仮説を立てるための方法

「バリューを出す」というゴールに向けて、全体から鳥の目で俯瞰できるような「地図」を描く

仮説を立てればやるべきことが絞られる

ミニマム思考の人は、まわりの「目利き」に相談します

公私にわたる情報のストックが非線形思考につながる

セクシーな仮説は一次情報から生まれる

9割のケースは既存のフレームワークで対応できる

「できそうだと思った時間」の2倍の時間を見積もる

仕事の(1)レベル、(2)背景、(3)期日をあらかじめ伝えてから相手に仕事に取りかかってもらう

◆段取りチャートのつくり方
(1)生み出すべきバリューを明確にする
(2)そのバリューを生み出す流れを考え、流れをステップごとに分解する
(3)分解したステップごとに作業をリストアップする

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読んでいて最も感動したのは、<段取りとは「流れ」である>と喝破した部分。

確かに、デキる人、段取りの良い人は全体の流れを意識しているな、と深く納得しました。

自分の仕事のやり方を見直したい、という方にぜひおすすめしたい一冊です。

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『仕事の結果は「はじめる前」に決まっている』大嶋祥誉・著 KADOKAWA

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◆目次◆

Chapter1 ミニマム思考──最小の力で最大の成果を得る
Chapter2 あらゆる仕事に「仮説」をもつ
Chapter3 「全体設計」が最短のルートを示す
Chapter4 「アウトプット」がバリューを左右する
Chapter5 ワンランク上の超・段取り術

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