2016年9月23日

『一生を賭ける仕事の見つけ方』斎藤祐馬・著 vol.4447

【ライフワークに出合うには】
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1975年に、『およげ!たいやきくん』という歌が大ブームになりました。

子門真人さんが歌ったバージョンは、2016年1月現在、日本で売り上げ枚数が最も多いシングル盤(フィジカル・シングル)となっているようです。(Wikipedia)

ヒットの要因は諸説あるようですが、会社勤めを辞めて広い世界へ飛び出したいサラリーマンの気持ちを代弁していた、というのが通説です。

カネのため、生活のため、家族のために働く。

今から40年以上も前に疑問に思われていた、この考え方が、いまだにまかり通っているとは驚きです。

そろそろ価値観を変えてみてもいいのではないでしょうか。

本日ご紹介する一冊は、トーマツベンチャーサポート株式会社の事業統括本部長を務め、「起業家の登竜門」と言われる「モーニングピッチ」を立ち上げた著者が、『一生を賭ける仕事の見つけ方』を指南した一冊です。

・「ライスワーク」ではなく、「ライフワーク」へ
・「キャリア志向」から「ミッション志向」へ

明確な方向性を打ち出し、これからのキャリアの見つけ方のヒントを提示しています。

さっそく、ポイントを見て行きましょう。

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人生のミッションが見つかると、その仕事は、稼ぎを得るための「ライスワーク」ではなく、一生を賭ける「ライフワーク」になる

「キャリア志向」から「ミッション志向」へ

スキルやキャリアばかりを追い求める仕事は、他の「誰か」や「何か」によって代替される可能性が常に潜んでいる。自分よりスキルの高い人はもとより、近年はAI(人工知能)やロボットの技術革新も著しい。その点、ミッションを歩む人生は、他の誰にも何にも代替されることはない

ミッションのタネは、人生の<山>か<谷>かのどちらかにあることが多い。人生で最高に幸せだったと思える時間をもう一度味わいたいという強い思いは、その後の人生を駆け抜けていく大きな原動力になるし、人生でどん底の苦しみを味わった人は、その辛い思いを二度と体験したくないと思うはずだ

「感情曲線」のいいところは、自分の人生の<山>と<谷>がどこにあるか、視覚的に捉えられるようになることだ

自分は誰の笑顔を見たいのか、を考えてみるといい。自分が誰のためにがんばりたいかが見えてくると、考えるポイントが具体的になってくる

最初に登ろうと決めた山(テーマ)そのものを変えてはいけない

◆共感を呼ぶストーリーづくりのフレームワーク「My-Our-Now」
・My Story
・Our Story
・Now(なぜ今やらなければならないか)

自分の出世や給料にしか関心を持たずにいると、「視点」はどこまでも「個人」のままだ。それが、営業部や支店、あるいは会社全体や業界全体を意識するだけで「視点」は簡単に上がる

「熱量」を保つには、暖炉の火を絶やさぬよう薪をくべるのと同じく、燃料を注ぎつづけなければならない。僕の場合、その1つの方法が、同じように「熱量」の高い人と会うことだ

◆「オン・オフ」ではなく「ハイ&ロー」で生きる
休んでいる間もスイッチを完全に「オフ」にするのではなく、仕事のときに高めていたテンションを少し低くする。「オン・オフ」ではなく「ハイ&ロー」で生きる

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著者個人の学生時代の話や、一部、成功している企業の事例が載っているのですが、正直、食い足りない印象です。

ただ、悩める20代の方が読めば、良いヒントとなる言葉が散りばめられていると思います。

20代ビジネスパーソンが転職や起業を考えた時、さらりと読むとちょうどいい本だと思います。

ぜひチェックしてみてください。

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『一生を賭ける仕事の見つけ方』斎藤祐馬・著 ダイヤモンド社

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◆目次◆

はじめに 理想と現実の狭間でもがいた日々。その先で見つけたもの
第0章 ミッションは、歩んできた人生のなかにある
第1章 ミッションを定める──自分が「登るべき山」を見つける
第2章 マインドを磨く──自分の人生を本気で生きる「覚悟」を決める
第3章 ビジネスモデルをつくる
    ──ミッションを事業に変えて「未来のニーズ」を証明する
第4章 ネットワークをつくる
    ──「ストーリー」をひたすら語りつづけて人を巻き込む
第5章 チームをつくる──ミッション志向の仲間を集めて加速度的に成長する
おわりに 自分だけのミッションを生きる人生を、すべての人に

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