2016年9月3日

『トヨタで学んだ自分を変えるすごい時短術』原マサヒコ・著 vol.4427

【トヨタの時短。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4761272023

仕事をしていて思うのは、「一見正しそうなやり方」は実際には機能せず、思わぬところに改善のヒントがあるものだということ。

時にデジタルよりアナログの方が効率が良かったり、中断することで生産性が上がったり。

どんな作業も、改善の意識があれば面白くなる、というのは本当だと思います。

本日ご紹介する一冊は、トヨタ式関連の著書を複数持つ原マサヒコさんが、トヨタの「時短術」をまとめた注目の一冊。

表紙とテーマで9割「買い」ですが、読んでも納得。どうすれば仕事が早く終わるか、もっと成果が出るか、その本質にズバリ切り込む内容でした。

「目的は何か?」から始まり、時短につながる3段階の「意識」の話、トヨタの現場に代々伝わる名言など、興味深いコンテンツがびっしり詰まっています。

なかでも目からウロコだったのは、多能工化することで時短が実現できるという視点でした。

◆自らを多能工化すると、次の3つのメリットが得られる
(1)個々に身につくスキルが深く・広くなる
(2)個人レベルでアイデアが生まれやすくなる
(3)人間関係が広がり、いざというときに助けを得やすくなる

多能工化することで、<人間関係が広がり、いざというときに助けを得やすくなる>。

なるほど。だからデキる人はいろんなことにクビを突っ込むのですね。

興味深い話がたくさん入っており、すべてを紹介できませんが、ここではいくつか気になったポイントを見て行きましょう。

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1つめの「時短ワード」は、「目的は何か? と考えろ」

自分にとって大切なことに、より多くの時間を振り分ける

(1)「成し遂げようとしていること」への意識
(2)「会社が求めている価値」への意識
(3)「目の前の仕事」への意識
この3段階の「意識」で人生や仕事について考えていくと、自分が本当にやるべきことが見えてきます。逆にいえば、「やるべきではないこと」「やらなくていいこと」が明確になるということです

「成果につながる動き」にどれだけ時間を使っているかどうかが大事なのです。極端なことをいえば、「成果につながらない動き」はすべてやめてしまうべきなのです

「進化する」というのは、アウトプットは同じなのにもかかわらず、仕事が格段に「ラクになる」ということ

トヨタには昔から「時間は動作の陰である」という言葉がありました

習慣化のコツは、「流れ」を作ること。習慣にしたいことを「すでに習慣にしていること」とつなげて、1つの流れにしてしまうのです

◆自らを多能工化すると、次の3つのメリットが得られる
(1)個々に身につくスキルが深く・広くなる
(2)個人レベルでアイデアが生まれやすくなる
(3)人間関係が広がり、いざというときに助けを得やすくなる

書類をわかりやすく収納するためのコツは、非常にシンプルで「立てて保管する」だけです。実際、トヨタの現場で使う書類は、ほとんどが立てて保管されていました

「売れるときに売れるものを売れ」という考え方を目の前の仕事に置き換えると、「状況に合わせて成果の出ることにリソースを集中せよ」ということになります

年収の低い人は「正確さ」を重視し、年収の高い人は「段取り・成果」を重視する

情報に翻弄されてムダに時間を費やしてしまうよりも、やはり現場に足を運んで話を聞いたり空気感を読んだりするというのは、迅速に結果を出すうえでも必要なこと

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これまで、著書の書いた本をいくつか読んでいますが、おそらくこれは、過去の著作で一番売れる本になると思います。

元トヨタNo.1メカニックが書いた、現場志向のトヨタの時短術。

これはぜひ、読んでみてください。

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『トヨタで学んだ自分を変えるすごい時短術』原マサヒコ・著 かんき出版

<Amazon.co.jpで購入する>
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4761272023/

<楽天ブックスで購入する>
http://bit.ly/2c1qe21

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◆目次◆

第1章 あなたの仕事を劇的に速くするトヨタの5つの言葉
第2章 時短を加速する「カイゼンマインド」とは?
第3章 誰でもマネできるトヨタの現場の時短術
第4章 圧倒的な時短を実現するトヨタの問題解決
第5章 短時間でチーム全体の生産性を上げるトヨタの仕組みとは?

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