2016年6月18日

『SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル』 ジョン・ソンメズ・著 vol.4351

【人生をハックする方法】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822251551

「専門分野」は数あれど、それを行っている人間の望みは大体決まっています。

キャリアの成功、自己成長、お金、恋愛…。これらはほとんどの方の関心事ですが、時折、それをまったく違う分野の方から学ぶのは、大いに参考になることだと思っています。

本日ご紹介する一冊は、ソフトウェア開発者やITプロフェッショナルを支援するサイト「シンプルプログラマー」の設立者で、自ら手掛けた商品の成功により33歳で引退できたという著者が、ソフトウェア開発者のために書き下ろした人生マニュアル。

ソフトウェア開発といっても、本書のどこにも小難しいコードの話は出てきません。中身のほとんどが成功するためのノウハウ、より良く生きるための秘訣です。

コンサルタントになるのか、起業するのか、転職するならどのようにして自分を売り込めばいいのか。

ソフトウェア開発者に限らず、働く人なら誰もが気になることを、ズバリ書いてくれています。

この手の話はビジネス書の専門分野だと思っていましたが、読んでみて、下手なビジネス書よりずっと読者に寄り添った、良い内容だと思いました。

さっそく、内容の気になったポイントをチェックしてみましょう。

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私が言う「いいソフトウェア開発者」は、コードの書き方、問題の解き方、ユニットテストの作り方がうまい人ではない。そうではなくて、キャリアのマネジメント、目標の達成、人生の楽しみ方という意味で、いいソフトウェア開発者ということだ

自分が働いているのは他人のためと思い込むのは、あらゆる過ちのなかでももっとも大きな過ちだ。そんなことを考えていたら、ポストが危うい。キャリア構築の原動力は、本人のものでなければならない。ポストは会社が持っているが、キャリアは本人のものだ。(アール・ナイチンゲール)

自分のことを事業者だと考えるようになると、自分という事業のために優れた判断を下せるようになる。自分自身の業績とはあまり関係のない「いつもの給料」をもらうことに慣れてしまうと、自分は会社の従業員に過ぎないというマインドセットに簡単に染まってしまう

大切なのは、少なくとも製品やサービスを持っているだけでは不十分だということを認識していることである。お金を稼ぎたいなら、顧客になる可能性のある人々に、その製品やサービスの価値を伝えられなければならない

面接に合格するためのもっとも手っ取り早い方法は、面接官に気に入ってもらうことだ。そのための方法はたくさんあり、その大半は、面接が始まる前にできることである

どの会社でも、地位を上げるためにできるもっとも大切なことは、それまでよりも重い責任を引き受けることだ

ブランドを持つためには、メッセージ、ビジュアル、一貫性、反復的な接触の四つが必要だ

自分がしていることの90%はただで分け与えよ

知識のなかの隙間を見つける

◆バッチ処理に向いている可能性のある分野
・メール処理
・電話
・バグフィックス
・短時間の会議

人生は大きなプレイグラウンドだ。誰かに逃げてもらいたければ、追いかけることだ

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最終的には、ソフトウェア開発者の恋愛にまで踏み込んだ内容となっており、まさに「人生マニュアル」。

充実した人生と経済的自由を手に入れたい人は、ぜひ読んでみてください。

きっと良い気づきがあると思います。

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『SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル』ジョン・ソンメズ・著 日経BP社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822251551

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◆目次◆

第1部 キャリアを築こう
第2部 自分を売り込め!
第3部 学ぶことを学ぼう
第4部 生産性を高めよう
第5部 お金に強くなろう
第6部 やっぱり、体が大事
第7部 負けない心を鍛えよう

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