2016年5月20日

『1冊の「ふせんノート」で人生は、はかどる』 坂下仁・著 vol.4322

【お手軽ノート術】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894517124

コンサルタントという仕事がら、毎日いろんな方にアドバイスをしています。

驚くのは、お金を払ってアドバイスを受ける方が、コンセプトを伝えても、キーワードを伝えても、メモ一つ取らないこと。

どんな大きなビジネスも、最初はシンプルなアイデアからスタートするわけですから、メモをしないのは大きな損失だと思うのです。

よく、レストランの紙ナプキンに書いたアイデアは大成功する、みたいなことを言われますが、実際には、「なりふり構わずメモをする姿勢があった」から成功したのだと思います。

メモに求められるのは、「瞬時にメモできる手軽さ」と考えています。

そういう意味で興味深いのが、本日ご紹介する『1冊の「ふせんノート」で人生は、はかどる』。

『いますぐ妻を社長にしなさい』でベストセラーを出した著者が、その独自の「ふせんノート」の極意を紹介しています。

※参考:『いますぐ妻を社長にしなさい』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763133608

基本的には、ふせんを使ってメモし、ノートにまとめるというシンプルなやり方なのですが、応用部分は確かに実用性があります。

さっそく、使えそうな部分をチェックして行きましょう。

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「1枚の紙」とは「粘着面の広い大きなふせん」です

「ふせんノート術」にとってノートとは、ふせんを貼るための「台紙」にすぎない

たかが文字の有無になぜ、文明の盛衰や民族の存亡が懸かるほどの威力があるのか? それは、人間の脳力つまり「脳の力」に限界があるからです

◆メモにとって大切な3つの役目
1.気付きやひらめき、そして大切な情報を、一瞬で簡単にメモできること(即メモ)
2.メモしたことを、後から一発で簡単に探し出せること(一発検索)
3.メモを自由自在に有効活用できること(有効活用)

手帳やノートは「情報を載せる乗り物」です。メモが果たすべき役目が大きく分けて3種類あるのですから、その乗り物も1台では足りません。それならば素直に、それぞれの機能を一番うまく発揮できる『乗り物』を用意して、それを組み合わせれば良いのではないのか? 私達が移動する時に、徒歩→電車→飛行機→タクシーと乗り物を乗り継ぐのと同じに考えれば良いわけです。こうして、相反する機能を1つの乗り物に「押し込む」のではなく、乗り物を「組み合わせる」ことによって、この難題をいとも簡単にクリアできました

「ふせん×スマホ×スマホカバー」×A4ノート=史上最強!

分からない単語や慣用句、その他知らない言葉や疑問点があれば、次々にメモして後で調べて追記する。それを業務ノートに貼ると、オリジナルマニュアルが出来上がります

冷蔵庫の中にある食材は見えにくいので、意外と管理が厄介です。そこで、よく使う定番の食材名をふせんに書いて冷蔵庫の扉の上段に貼っておき、量が少なくなったら下段に貼り替えたり、手帳やスマホケースに貼り付けます。それだけで、買い物リストが完成する、というカラクリです。買ったら、また元の場所に戻すだけで何度でもリサイクルできます

プライベートに関するメモなら、自宅にある日記やノートに貼り付けます。TODOを書いた「タスクふせん」なら、そのタスクをする場所に貼り付けます

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アイデアがシンプル、かつ文章が冗長なので、読み応えという点ではいま一つですが、使えるアイデアはいくつかあるので、きっちり活用できる方なら元は取れると思います。

ノート術、メモ術に興味のある方は、ぜひチェックしてみてください。

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『1冊の「ふせんノート」で人生は、はかどる』
坂下仁・著 フォレスト出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894517124

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◆目次◆

序 章 破産の危機を救ったのはたった「1枚の紙」だった
第1章 なぜノートや手帳を使いこなせないのか?
第2章 「ふせん」×「ノート」があなたの可能性を広げる!
第3章 即メモできて、ひらめきを逃さない
第4章 ふせんノートで情報を一括管理・一発検索
第5章 「ゆる~く」使うことで脳力が花開く

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