2016年4月21日

『ビル・ゲイツとやり合うために仕方なく英語を練習しました。』 成毛眞・著 vol.4293

【成毛眞の英語学習法】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4046013761

最近、英語学習熱が高まっているため、「ビジネスブックマラソン」でも英語本のセレクトが多くなります。ご容赦ください。

本日ご紹介する一冊は、元マイクロソフト日本法人社長、成毛眞さんが、いかにして英語を勉強したか、そのノウハウがまとめられた一冊。

「割り切り&手抜き」、でもしっかり伝わるビジネス英語の学び方を、ビル・ゲイツとやり合っていた著者が自らまとめています。

本書によると、著者の練習法は以下の通り。

◆著者の練習法
1.発音の基礎
2.「物まね」という筋トレ
3.英語以外の知識
4.道具の活用
5.優先順位を明確にした暗記

本書では、このフレームワークを受けつつ、どうやって勉強すれば効果があるか、忙しいなか英語をマスターするにはどうすればいいか、具体的なアドバイスがなされています。

ゴール設定の方法や、英語っぽい発音のコツ、英語学習のための便利なツールなど、いろいろと参考になる部分がありました。

さっそく、いくつかチェックしてみましょう。

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ゴールが明確になれば、そこに至るまでのプロセスにムダがなくなります

誰かを真似ると決めたら、次の問題は誰を真似るかです

同じ米国人であっても、住む地域や、する仕事によっても、使う英語は異なる

もし、真似る相手をなかなか決められないなら、「アル・ゴアのような英語」がいいと思います。クリントン政権時の副大統領であるアル・ゴアの英語は、私からすると変な癖がなく、上品でもあります

人は具体的な手本のないものに近づくことはできない

発音は母音より子音

最近、ネットを見ていると「kwsk」という記述が目につきます。見たことのある人もいるでしょう。これは「kuwashiku=詳しく」の略。もしこれが、子音ではなく母音を取り出して「uaiu」であったなら、なんのことかさっぱりわかりません。字面を眺め続けてしばらくたった後に「むなしく」なのか「スマイル」なのかなどと、思いつくのがせいぜいです。しかし「kwsk」なら、これは「詳しく」か「川崎」かどちらかではないかと、比較的短時間の内に察することができます。つまり、子音さえしっかりしていれば、相手に汲み取ってもらうことができる

parallel。平行という意味の単語ですが、これを正しく言えますか。破裂するようなPの音、日本人が苦手とされるRとLを練習するのにこれほど適した単語はないと思います

発音できているかどうかは、グーグル音声入力(言語設定を「English」にしておく)に尋ねてみればわかります

iPhoneを持っている方であれば、「設定」から「Siri」を選び、言語設定を日本語から「英語(アメリカ合衆国)」にしてみてください。そうすれば、Siriさんがあなたの英語発音力を判定してくれるはずです

名詞、特にその業界の専門用語は、英語で言えないと、お手上げです

◆「英語を書く」ならこの2つ
1.Ginger Page
2.メリアム・ウェブスター英英辞典

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学習のモチベーションを上げる方法から始まり、どうすれば上手に発音できるか、何を捨て、何を押さえるかまで、英語学習者の心のツボを押さえた書き方です。

便利なサイトの情報なども入っており、こちらも参考になさるといいでしょう。

現場で使える英語をお求めの方に、おすすめしたい一冊です。

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『ビル・ゲイツとやり合うために仕方なく英語を練習しました。』
成毛眞・著 KADOKAWA
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4046013761

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◆目次◆

はじめに 私たちには時間がない。まず、「やらないこと」を決めよう
第1章 王道を行く。しかし、燃費のいい車に乗って
【練習に必要なのは「ゴール」と「締め切り」】
第2章 自分を「できている気」にさせるのがコツ
【こんな5つの練習をしてみました】
第3章 上手に話せる人のうまい「切り抜け方」
【「今あるもの」でなんとかしよう】
第4章 次のステップに進みたい奇特な方に
【お得な英語「練習」ツール】
おわりに 10年後、日本人の99%に英語はいらない
巻末付録 英語をモノにするための8冊、「15000円ポッキリ」!

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