2016年3月9日

『TRUE COLORS』山羊健太・著 vol.4250

【これは斬新】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4864712603

ミリオンセラーとなった『嫌われる勇気』、続編の『幸せになる勇気』、五郎丸歩さんの推薦で大ブレイク中の『自分の小さな「箱」から脱出する方法』…。

最近は、対談形式の本が時代に合っているな、という実感があります。

※参考:『嫌われる勇気』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478025819

※参考:『幸せになる勇気』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478066116

※参考:『自分の小さな「箱」から脱出する方法』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4479791779

他人との対話を通じて、自分自身を深く知る。個を見失いがちな時代には、こうした作業が不可欠であると感じます。

そんな空気を感じていた矢先、たまたま訪れた新宿アイランドタワーの書店さんで発見したのが、本日ご紹介する『TRUE COLORS』。

表紙に並んだ言葉のどれがタイトルかわからず、思わず戸惑いましたが、アマゾンを見たら、どこにも書いていない文言も含め、こんなタイトルになっていました。

『好きなことを仕事にする方法 TRUE COLORS 若者たちへAppleもGoogleも実践しているたった1つのビジネスの魔法─Internal Control─』

もうわけがわかりませんが、一言で言うと、対話形式の自己啓発書。

人生で成功するためのキーワードは、「Internal Control」であるとして、個人でも組織でも内側をマネジメントすることの必要性を説いています。

夢や目的、理想、愛…。

人は何かが見つからない時、それを外に求めようとしますが、それらはすべて自分の中から見つかるものである、と本書は説いています。

気づきの多い本です。さっそくエッセンスを拾ってみましょう。

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一言で言いますね。
ビリオネアになるためには、“自分自身に辿り着くこと”です

成功に辿り着ける人というのは、“目的”を持ったら、次は、成功のゴールをイメージして、成功までの道筋を順序立てて描いていく。ビジネスの現場では、これをInternal Controlって呼びます

業績を上げ続けている会社の共通点は、“Internal Control”です

意味の無い仕事はしないで、意味のある仕事だけする。すると、どうなるか? どんどん仕事の効率が上がって、“目的”が達成できる。これがInternal Controlの仕組みです

“大変”には2種類あります。“主体的”と“受動的”って言い替えましょうか。人が困難を“主体的”に感じる場合は、大変だけれど内側からやる気が湧いてきて、積極的に取り組みたい! チャレンジしたい! と思っている意欲的状態です。逆に、困難を“受動的”に感じる場合は、外側から強制されて苦しい状態です

社長には“正解”は出せません。じゃあ、誰が“正解”を出すの?
答えは、Internal Controlが出すんです

人生に成功している人は、正解が外側に無いことを知っています。Internalは“内側”って意味ですよね? 自分の内側なんですよ。整えるべきは、外側じゃなくて内側なんです

報酬に限っては、『安くあがった=得した』ではないんです

大切な“資源”をずっと確保するためには、会社は何をしたらいいでしょう? その答えは、『正しく報酬を払うこと』です

今の自分では、望むだけ結果を出せていないとします。じゃあ、どうしたらキャリア・アップできるか? お給料アップできるか?その答えは、『今自分が持っている物を磨く』なんです

毎月組織図を公開している会社は、世界でトップの会社でした

予想を超えた事態が起こりました。予想を超えてしまったので、マニュアルは準備されていません。人は何を頼りに行動したらいいでしょうか?(中略)そう。方針です。マニュアルには限界があります

選べる道がなかったら、人はその瞬間“豊かさ”を失います

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オチは、ネタバレになるので書きませんが、最後「17日目」では、対話している2人、山羊さんと田中さんの驚きの関係が明かされます。

成功の秘訣、給料アップの秘訣、組織マネジメントの秘訣などが、平易な対談形式で書かれており、誰が読んでもわかるビジネス書だと思いました。

こんなに表紙がわかりにくい本なのに、1年以上売れ続けている理由がよくわかりました。

これはぜひチェックしてみてください。

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『TRUE COLORS』山羊健太・著 ヒカルランド
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4864712603

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◆目次◆

0日目 山羊さんの話を聞いて成功した田中さんの話
1日目 ビジネスの実践 宝の地図の描き方
2日目 仕事のクオリティーが上がるツール
3日目 小学生も使える経営術
4日目 お給料って何?
5日目 給与テーブルの秘密
6日目 キャリア・アップのためにすべきことって?
7日目 Human Resourceをきっかけにして
8日目 情報の正体
9日目 あなたに合ったものを見つける方法
10日目 社長の仕事は“決定すること”
11日目 “意識をする”というパワフルな魔法
12日目 ポケットから方針を出しましょう
13日目 最低の経営者&最優秀の経営者
14日目 人間のgiftの存在
15日目 孤独な経営者の親友
16日目 欲しいものの正体を正確に知る
17日目 Who am I?

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