2016年2月18日

『社外プレゼンの資料作成術』前田鎌利・著 vol.4230

【今度は社外!】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478068267

相手が変わればコミュニケーションの方法は大きく変わるものですが、それに気づかないと大きなチャンスを失います。

業界が違えば好まれるコミュニケーションは異なりますし、社内/社外でもスタイルは大きく異なります。

プレゼン本も、「業界特化」「社内」「社外」向けが求められるのは、当然かもしれません。

本日ご紹介する一冊は、「社外」に特化した、プレゼンの極意。

第41回ビジネスブックマラソン大賞を受賞した、あの『社内プレゼンの資料作成術』の著者、前田鎌利さんが、今度は「社外」プレゼンのノウハウを開示しています。

※参考:『社内プレゼンの資料作成術』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478061521

ご存じない方のために、紹介しておくと、著者の前田鎌利(まえだ・かまり)さんは、ソフトバンクの孫正義社長の後継者育成機関「ソフトバンクアカデミア」第1期生に選抜され、事業プレゼンで第1位を獲得したプレゼンの達人。

その優れたプレゼンノウハウを活用すると、プレゼンの採択率が上がると評判の方です。

本書では、そんな著者のとっておきの社外プレゼンノウハウをまとめており、前作同様、読む度にうんうん頷いてしまいます。

社外プレゼン資料は、「イントロダクション」「ボディ」「エンディング」「アペンディックス(別添資料)」の4つのパーツから成るそうですが、本書ではそれぞれのパートをどう戦略的に作るか、具体的なノウハウが書かれています。

さっそく、気になったポイントを見て行きましょう。

———————————————–

社外プレゼンのストーリーは、1つだけ覚えれば大丈夫。「(1)共感(「そうそう、それで悩んでるんだ」と共感してもらう)」→「(2)信頼(「この人の話は聞く価値がありそうだ」と信頼してもらう)」→「(3)納得(「この人の言うとおりにやれば、たしかに問題は解決しそうだ」と納得してもらう)」→「(4)決断(「よし、やってみよう」「詳細の商談に入ろう」などと決断してもらう)」

まずイントロダクション。このパーツは、「表紙」と「つかみスライド」で構成されます

「課題→原因→解決策→効果」でロジックを組む

社外プレゼンでは、1枚のスライドを見せる時間をできるだけ短くして、トントントンとリズム感をもってスライドを切り替えていくほうがよいのです。ただし、どんなにシンプルなスライドでも、1枚のスライドを把握するには最低でも2.5秒が必要とされています。ですから、私は、社外プレゼン資料を、スライド1枚につき「平均約6秒間見せる」という計算で組み立てるようにしています

営業プレゼンは、タブレットなどで表示しながらスライドを見せるケースが多いですから、タブレット画面にちょうど収まる「4:3」で作成するほうが見やすい

説明会プレゼンでは、広い会場で大きなスクリーンに映し出すことが多いですから、画面サイズの大きい「16:9」のほうが、聴衆にインパクトを与えることができる

ポジティブ情報は「青」、ネガティブ情報は「赤」

ネガティブ情報は「明朝+赤字」でインパクトを生む

キーメッセージは、スライド中央より「やや上」に配置

グラフは「左」、メッセージは「右」

「見せたい数字」は円グラフの外に出す

「見せたい折れ線」を極太にする

ポジショニング・グラフで「優位性」をアピールする

多画像にすることによって、幅広い人にアピール

「数字×質問」が最強のイントロ

———————————————–

曖昧なノウハウではなく、<ポジティブ情報は「青」、ネガティブ情報は「赤」>など、具体的に指示されているのが本書の特長。

実際の書籍では、著者が作ったスライドの例がふんだんに使われており、ダメな例との比較ができるよう工夫されています。

期待を裏切らず、今回も充実の内容です。

ぜひチェックしてみてください。

———————————————–

『社外プレゼンの資料作成術』前田鎌利・著 ダイヤモンド社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478068267

————————————————-

◆目次◆

はじめに 「心」を動かすプレゼン資料をつくろう!
第1章 社外プレゼンは「感情」にアプローチする
第2章 「直感」に訴えるスライドのコツ
第3章 「2.5秒」でわかるグラフのつくり方
第4章 ビジュアルで「最強スライド」をつくる
第5章 100%結果を出すプレゼン資料の「秘密」
あとがき プレゼンは人生を豊かにするツール!

この書評に関連度が高い書評

この書籍に関するTwitterでのコメント

同じカテゴリーで売れている書籍(Amazon.co.jp)

NEWS

RSS

お知らせはまだありません。

過去のアーカイブ

カレンダー