2015年7月29日

『感情的にならない本』和田秀樹・著 vol.4026

【精神科医が説く、感情的にならない方法とは?。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4860814983

アルボムッレ・スマナサーラさんの『怒らないこと』や有川真由美さんの『感情の整理ができる女(ひと)は、うまくいく』など、一時期、「感情本」が軒並みベストセラーになりました。

※参考:『怒らないこと』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4901679201

※参考:『感情の整理ができる女(ひと)は、うまくいく』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569800610

やはり、自分の感情をコントロールすることは、並大抵のことではない、上手にできない人が多いことの証左ではないでしょうか。

本日ご紹介する本は、最近書店で売れている、精神科医・和田秀樹さんによる「感情本」。

もともと同じ出版社から『「感情的」にならない技術』というタイトルで出されていたものを改題し、再編集した新版ということで、既に買っている方は、お気を付けください。

本書では、感情のシンプルな法則や人が感情的になるパターンを紹介し、感情から逃れる手段として、「感情コンディション」を整える、「曖昧さに耐える」思考法を紹介しています。

本書によると、「自分の思い込みにこだわる」「きっちりしたシナリオ」「should思考」などはすべて怒りにつながる原因。

これらを曖昧に変えていけると、人は感情的にならないのだそうです。

・「これしかない」でなく、「いろいろある」と考えてみる
・あまりきっちりしたシナリオは描かない
・「完ぺきだといいな」「ベストを尽くしたいな」といった「wish思考」

他にも、感情的に朗らかでいられるヒントが、たくさん入っています。

気になった部分をさっそく、紹介して行きましょう。

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感情は放っておけばだんだん収まってくる

「こころの器」は、しょせん小さなもの

小さなスペースを占める怒りや憎しみの感情なんて、喜びの感情が少し生まれるだけでたちまち追い出されてしまいます。職場で朝からずっとムシャクシャしていた人が、上司に一言ほめられただけでたちまち笑顔になって張り切るようなものです。このように感情はかんたんに入れ替わります

感情的になる人は自分の思い込みにこだわる人

こころの狭さを解消するためには、ものごとをできるだけやんわりと受け止めるしかありません。「これしかない」ではなく、「いろいろあるんだろうな」と考える。「こうなるはずだ」ではなく、「いろいろな可能性があるな」と考える。「わたしをバカにしている!」ではなく、「バカにしているんだろうか、なぜだろう?」と考える。万事、そんな調子です。答を決めつけないで、とりあえず「曖昧」なままにしておくということです

変えられるところから変えていくというのは、感情コントロールの大切な技術です

相手が感情的に敵対していないとわかれば素直になる

自分の意見に固執しないのがあなたをリラックスさせる人です。「それもそうだね」とか、「なるほどなあ」「そういう考え方もあるね」といった柔らかい受け止め方をします

人の気持ちは変えられないものと割り切る

ためらいが生まれたら「ともかく」でスイッチを切り替える

どんな結果が出ても「ひとまず」の答と見なす

人のことばを深読みすると感情が悪化する

「完ぺきだといいな」「ベストを尽くしたいな」といった「wish思考」

パーセンテージにこだわる人は動揺しやすい

とりあえず「なにもしないよりまし」と考える

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40代になって、「朗らかでいること」のメリットと心地よさを実感していますが、本書にはその「朗らかでいる」ためのヒントがたくさん詰まっています。

手軽に読めるので、ぜひ買って読んでみてください。

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『感情的にならない本』和田秀樹・著 新講社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4860814983

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◆目次◆

プロローグ 感情の「シンプルな法則」
第1章 人には「感情的になるパターン」がある
第2章 「感情コンディション」を整える
第3章 「曖昧さに耐える」思考法
第4章 「パニックに陥らない」技術
第5章 「いつでも気軽に動く」技術
第6章 「小さなことでクヨクヨしない」技術
エピローグ あなたが笑うとホッとする人

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