2015年6月30日

『世界のトップを10秒で納得させる資料の法則』三木雄信・著 vol.3997

【経営トップが認める資料作り】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492045686

サラリーマンと経営者を分けるのは、立場ではなく、マインドや視点だと思っています。

サラリーマンの方でもいますぐ経営者として成功しそうな方はいますし、経営者でもサラリーマン根性が抜けず、事業が失敗に終わってしまう人もいます。

では、経営者マインド、経営者の視点というのは、どうすれば身に付くのでしょうか?

簡単です。経営者のコックピットの中に入ってしまえばいいのです。

経営者のコックピットの中には、経営者だけが見ている視野があり、計器があり、判断するための材料があります。

もしあなたがコックピットに入ることができれば、「経営者の視点」は手に入るのです。

本日ご紹介する一冊は、コックピットの中の計器のひとつ、「経営資料」の作り方を、ソフトバンク・孫正義氏から薫陶を受けた著者が指南した一冊。

業務処理報告書、売上報告書、要因分析レポート、プロジェクトマネジメント型会議議事録、プロジェクトマネジメントシート、パレート図、回帰分析、プロセス分析シート、プレゼンテーション、企画書といった10種類の資料を、どう作れば経営トップに認められるか、詳しく説明しています。

どんなことが書かれているのか、さっそく見て行きましょう。

———————————————–

孫社長は、入社間もない私にこう言い放った。
「経営についてのすべての要素を1万挙げろ」

必要なのは「構造化」だ。そう気づいた私は、まず経営に関する大項目として、10の分野をピックアップした。例えば、「競争戦略」「財務」「経理」「組織」などだ。そして、10の分野のそれぞれに対して10の中項目を立てた。10×10=100。よし、これで100の項目ができる。そして、中項目のそれぞれに対して、さらに100の要素を入れることにした。10×10×100=10000。こうして、私は3日で1万の経営要素を孫社長に提出することができたのだ

「正しい数字を見ていれば正しい判断ができる」これが、孫社長の発想だ

真実を見るための方法は、累積のマジックを起こさせないこと。これに尽きる。時間的な流れの中で業務を処理する場合には、ある週に起きていることだけを取り出した群管理が不可欠だ

実績の合計値は出ているが、取引先ごとの構成比がわからないのも、売上報告書としては致命的な欠点だ。合計の数字がない、パーセンテージの数字がない、「他」が何社あるのかも不明瞭。これらいずれかに該当する報告書は、はっきりいって報告書とはいえない

売上は決して一律ではない。継続的な売上と一時的な売上の2種類
に分けられる

◆売上報告書 表現のポイント
1.売上を継続性の観点で分けて認識する
2.将来予想ができるよう、棒グラフで時系列の変化を見る
3.パーセントと実数の両方を入れる
4.基本はワンスライド・ワンメッセージで表現する
5.数字のつまみ食いは禁止。合計の数字を必ず出す

ソフトバンクでは2001年に通信事業を始めたときから、孫社長が「これから回帰分析をしないやつの話は一切聞かない」と言いだして、社員はみな、徹底的に回帰分析をやらざるを得なくなった

回帰分析の優れている点としては、「漏れのチェック」が可能になる点も挙げられる。もし、決定係数が0.5以下の場合は、自分が考えつかなかったほかの要素が関係しているかもしれない

◆プロセス分析シート 表現のポイント
1.プロセスを明確に定義する
2.最初の投入部の母数を明確にする
3.各プロセスの歩留まりを把握する

———————————————–

いかがでしょうか?

サラリーマン騙しの資料作成術ではなく、自分が所属する組織の未来を真剣に思う気持ちが伝わる、素晴らしい資料作りのノウハウです。

知らず知らずのうちに評価を落とす残念なサラリーマンになるのではなく、やるからにはトップにYESと言わせる資料を作りたい。

そう願う、やる気のあるビジネスマンには、ぜひ読んでいただきたい一冊です。

———————————————–

『世界のトップを10秒で納得させる資料の法則』三木雄信・著 東洋経済新報社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492045686

————————————————-

◆目次◆

1 業務処理報告書 群管理でボトルネックを見つけ出す
2 売上報告書 「上から目線」で経営の実態をあらわにする
3 要因分析レポート 積み上げ面グラフで川下から改善要求しよう
4 プロジェクトマネジメント型会議議事録
  A4判1枚にひと目でわかる「構造」を作る
5 プロジェクトマネジメントシート
  工程を担当者単位でシンプルに管理する
6 パレート図 数個の要因を取り除けば8割の問題が解決する
7 回帰分析 経営者マインド(数字勘)を養う回帰分析
8 プロセス分析シート プロセスを定義し、各プロセスの歩留まり率に着目
9 プレゼンテーション
  数字の裏づけがある「ワンメッセージ・ワンイメージ」
10 企画書 A4判1枚に結論から書き、数字の表現にこだわる
特別付録 資料作成のツボ

この書評に関連度が高い書評

この書籍に関するTwitterでのコメント

同じカテゴリーで売れている書籍(Amazon.co.jp)

NEWS

RSS

お知らせはまだありません。

過去のアーカイブ

カレンダー