2015年5月4日

『家族のお金が増えるのは、どっち!?』菅井敏之・著 vol.3940

【40万部突破のお金本に続編登場!】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4776208652


個人のお金に関する本は、昔から出されていますが、最近になって考えなくてはならないのは、夫婦共働き、そして親の高齢化の視点。

離婚も増えていますし、親が亡くなることで相続の問題もたくさん出てきています。

そこで求められるのが、夫婦共働きを前提にした蓄財・資産運用、そして親も合わせて家計を考えることの必要性です。

本日ご紹介するのは、40万部突破のベストセラーとなった『お金が貯まるのは、どっち!?』著者による、待望の続編。

※参考:『お金が貯まるのは、どっち!?』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4776208229

今回は、「家族のお金を考える」ということで、元銀行支店長の現実的なアドバイスに注目。

親の資産内容を知ることの重要性や、相続の話、子どもの自立をうながすお金教育の話、銀行との上手な付き合い方、不動産をどう考えるか、住宅ローンの金利を下げる方法など、じつにさまざまなポイントに触れています。

高齢化するご両親を含めてライフプランを立てるツール、「夫婦と子ども2人+親のライフプラン表」の例は、本書を読んで一度チェックしておくといいでしょう。

また、番外編ですが、パートナーが借金しているかどうか見破る方法は参考になりました(笑)。

気になった点、まとめて赤ペンチェックしておきましょう。

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親の信用を子どもに「引き継ぐ」ために、親子で同じ銀行に口座をつくる。親は、子どもに早くから銀行とのつきあい方を教えよう

娘が自分の面倒を見てくれた分を「その都度」支払うようにするのです。これは「遺産の前払い」という意味合いです(中略)ただし、これらの遺産の前払いは「特別受益」といって、法的には、将来姉が相続する際に、この分を減額されてしまいます。これでは、姉は得をしません。そこで、親は遺言書に「相続の際、特別受益を考慮してはならない」と意思表示をしておくのです

子どもが、どうしても実家から通いたいと言うならば、せめて家賃と光熱費だけでも取ってください(中略)このときのポイントは、銀行の「定額自動送金」のシステムを利用することです

あなたたち夫婦と子どものライフプランだけではなく、「親のライフプラン」も同じ表の中に記入していくんです。これこそが、「親のことを大事に思っている」というメッセージになります

親の住む実家に同居すれば、相続税が安くなる特例制度です。親と同居するようにして、いままで住んでいた自宅を人に貸せば、相続税を大幅に軽くできるばかりか、家賃収入も得られるようになるので、検討する価値があるでしょう

自分たち夫婦と子ども、そして親の3世代で同じ銀行に口座をつくって、信用残高をどんどん増やしてください

◆パートナーの借金を見破る方法
1.よく見栄を張る
2.金づかいがあらい
3.急に郵便物をチェックする
4.「オレを信用できないのか!」と言う

◆「借り換え」をしたほうがメリットがある3つの条件
1.ローンの残高が「1000万円以上」残っている
2.返済期間が「10年以上」残っている
3.借り換えることで、金利が「1%以上」改善できる

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前作に比べ、「どっち!?」のコンセプトが弱くなったのが残念ですが、代々お金で困らない家にするために、ぜひチェックしておきたい一冊です。

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『家族のお金が増えるのは、どっち!?』菅井敏之・著 アスコム
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4776208652

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◆目次◆

お金を増やす「親」は、どっち?
お金を増やす「子ども」は、どっち?
お金を増やす「夫婦」は、どっち?

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