2015年5月10日

『ハーバードはなぜ仕事術を教えないのか』佐藤智恵・著 vol.3946

【ハーバード教授陣、珠玉の言葉】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822250717

大きな組織を率いるリーダーのなかには、カリスマ性をあえて消すことを主張する方が結構いらっしゃいます。

社長の属人的な能力で勝負するのではなく、あくまで仕組みでビジネスを動かす、部下の知恵や力を使って業績を伸ばす。

そんなリーダーシップが学べる本がないかと探していたら、ちょうどいい本があったのでご紹介します。

本書『ハーバードはなぜ仕事術を教えないのか』は、ハーバード教授陣による学生へのメッセージからリーダーシップに関わるものを選別し、著者が解説を加えたもの。

著者は、東京大学、NHKを経て、米コロンビア大学経営大学院卒業(MBA)、ボストン・コンサルティング・グループ、外資系テレビ局、現在は作家/コンサルタントとして活躍中の佐藤智恵氏。

一つの教えにつき、見開き2ページというシンプルな構成ですが、そこで紹介される言葉には重みがあり、心の深いところまで染み込んできます。

どうすればお金や人間と上手に付き合えるのか、どうすれば充実した人生になるのか、リーダーに求められる資質とは何か、教授たちの含蓄に富んだ熱いメッセージが読ませてくれる一冊です。

さっそく、その珠玉の言葉を見て行きましょう。

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「大企業でリーダーになれば、多くの特典がついてきます。高い報酬、プライベートジェット…。部下は自分に従ってくれるし、マスコミも持ち上げてくれます。最高の体験です。しかし、もしこの特典を得るためにリーダーになりたいのであれば、リーダー失格なのです。なぜなら、権力とは、自己満足のために使うものではないからです」(ゴータム・ムクンダ教授)

「社会人として働き始めたら、モノを買うよりも貯金しておきなさい。ある程度のお金があれば、今やっている仕事が自分の倫理や価値観とずれていると感じた時に、いつでも卒業することができるからです」(ジョン・ガバーロ教授)

本物のリーダーは、顧客、部下、上司、家族など、自分の周りにいる人を大切にします

ジョシュア・マーゴリス教授は、組織の中で新しいことを始めるには2つのことが大切だと言います。1つは、改革に消極的な人たちが大事にしてきた信条を尊重すること。そして、もう1つは、彼らが変化に適応できるよう、忍耐強く支援することです

弱みをさらけ出すことは、究極のリーダーシップ

一流のリーダーを目指すのであれば、資料づくりよりも、試作品づくりのほうに注力しましょう

「リーダーシップを学ぶということはラーニング(学習)とアンラーニング(学んだことを捨てる)のプロセスを繰り返すことです」(リンダ・ヒル教授)

「人間は失敗するものだし、失敗から学ぶことも大切です。しかし、時として、失敗したのは自分のせいではないと考えることも、立ち直るためには重要なのです」(ゴータム・ムクンダ教授)

◆ハーバードビジネススクールの合格基準
1.リーダーシップ力
2.分析力と分析欲
3.コミュニティーへの貢献力

これまでの成功を捨て去りなさい。
間違った偏見を捨てなさい。
古くなったビジネスモデルを捨てなさい──。

今、グローバル企業では“亜流”出身のほうが出世すると言われています

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軽い気持ちで読み始めた本ですが、結果的には大いに反省させられ、リーダーとして大切なことを学ぶことができました。

教授たちの生徒を思う気持ちが、行間に滲み出ており、じつに「あったかい」一冊です。

ぜひ読んでみてください。

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『ハーバードはなぜ仕事術を教えないのか』佐藤智恵・著 日経BP社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822250717

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◆目次◆

第1章 お金
第2章 人間関係
第3章 コミュニケーション
第4章 思考
第5章 失敗
第6章 習慣
第7章 人生

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