2014年9月29日

『会社四季報 業界地図2015年版』東洋経済新報社 vol.3723

【株式投資にも、就職にも役立つ】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492973230

本日の一冊は、毎年ベストセラーとなっていて、ついに90万部超、業界研究の決定版、『会社四季報 業界地図2015年版』です。

今回は、全161業界、3500社を網羅しており、注目トピック、注目業界として、TPP、グローバルメディア、グローバル金融、コンサルティング、投資ファンド、無料通話・メールアプリ、電子書籍、動画配信サービスなどが取り上げられています。

好感が持てるのは、<『業界地図』初歩の初歩>として、「会社の提携関係を表すことば」(「完全子会社」「子会社」「関連会社」など)や、「業績の良しあしを指すことば」(売上高、売上原価、売上総利益、販管費、営業利益など)が解説されており、決算書を一切読めない方でも、理解できるよう作られていること。

「ニッポンの縮図」のパートでは、「給与の格差、全序列」が紹介されており、就職先や合コン相手を見つけるのに役立つでしょう。
(これによると、1位総合商社、2位コンサル、3位メガバンク、4位生保・損保、5位放送・全国紙・出版となっています)

企業ごとの年収ランキングも公開されており、常連の1位キーエンスに加え、2位日本M&Aセンター、3位GCAサヴィアンと、M&A関連の企業が目立ちます。

また、各業位で順位変動が起こっており、監査法人は、世界1位と2位が逆転。国内も2位と3位が逆転しています。

◆監査法人(世界ランキング)
1位 デロイトトウシュトーマツ 業務収入3兆3048億円
2位 PwC 業務収入3兆2742億円
3位 EY(アーンスト・アンド・ヤング) 業務収入2兆6316億円

ビジネストレンドを示すデータがてんこもりで、ざっと眺めているだけでも勉強になります。

……ということで、今回も「買い」の業界地図。

トレンドを押さえるためにも、ぜひチェックしてみてくださいね。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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◆グローバル金融
1位 中国商工銀行 総資産310兆円 純利益4兆3564億円
2位 HSBC 総資産272兆円 純利益1兆6528億円
3位 三菱UFJフィナンシャル・グループ 純資産258兆円 純利益9848億円
4位 中国建設銀行 総資産251兆円 純利益3兆5604億円
5位 BNPパリバ 総資産250兆円 純利益6547億円

◆無料通話・メールアプリ
1位 WhatsApp(ワッツアップ) 月間利用者数5億人
2位 LINE(ライン) 登録利用者数4億7000万人
3位 微信(WeChat) 月間利用者数3億9580万人
4位 Viber(バイバー) 登録利用者数3億4500万人
5位 Skype(スカイプ) 月間利用者数3億人超

◆ファッションブランド
1位 LVMH 売上高4兆0808億円 営業利益8429億円
2位 Richemont 売上高1兆4908億円 営業利益3386億円
3位 KERING 売上高1兆3647億円 営業利益2450億円

◆自動車
1位 トヨタ自動車 
   販売台数1013万台 売上高25兆6919億円 純利益1兆8231億円
2位 フォルクスワーゲン
   販売台数972万台 売上高27兆5809億円 純利益1兆2692億円
3位 ゼネラル・モーターズ
   販売台数971万台 売上高15兆8335億円 純利益5452億円

◆eコマース
国内1位 アマゾン 
     売上高7兆5941億円(うち日本7791億円) 営業利益759億円
国内2位 楽天 
     売上高5185億円(うち楽天市場部門1372億円) 営業利益902億円
国内3位 ヤフー 
 売上高3862億円 営業利益1974億円

◆監査法人
1位 デロイトトウシュトーマツ 業務収入3兆3048億円
2位 PwC 業務収入3兆2742億円
3位 EY(アーンスト・アンド・ヤング) 業務収入2兆6316億円

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『会社四季報 業界地図2015年版』東洋経済新報社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492973230

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◆目次◆

※多すぎるので省略します

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