『ビジネスエリートへのキャリア戦略』渡辺秀和・著 vol.3709

【収入UPのためのキャリア戦略収入UPのためのキャリア戦略】
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本日の一冊は、ムービン・ストラテジック・キャリアにて、５年連続No.1キャリアコンサルタントとして活躍し、「日本ヘッドハンター大賞」コンサルティング部門でＭＶＰも受賞した著者が、ビジネスエリートへのキャリア戦略を指南した一冊。

これまでにも、数多くのキャリアコンサルタントの本を読んできましたが、本書は「戦略」という点で一味違います。

一足飛びに目的の業界・仕事に就けない場合は、コンサルティングファームを中間ステップに使う、起業したい場合は、（１）コンサルティングファーム⇒（２）起業しようとしている領域に近い業界⇒（３）その業界の問題を解くビジネスを起業、の３ステップで考えるなど、細かなステップが紹介されています。

収入アップのしくみについても、＜年収の高低を分ける３つの「壁」＞を解説したり、営業職が高い年収を獲得するための裏技を紹介したり、いちいち目からウロコが落ちます。

◆年収の高低を分ける３つの「壁」
・階層の壁──資本家、経営者、従業員で年収が変わる
・外資の壁──外資系企業と日系企業で年収が変わる
・業界の壁──業界によって年収が変わる

◆営業職のキャリア飛躍術⇒同じ売るなら、高いモノ
・高級車より、保険より高いモノ⇒会社⇒Ｍ＆Ａ仲介業
・タンカー（船舶）の仲介営業

結婚・出産等でキャリアが断絶しがちな女性のためのキャリア指南がなされていたり、ネクストキャリアを飛躍させる３つの業界の解説がなされていたりと、じつに読み応えのある内容でした。

◆女性のキャリア設計
若いうちに特定領域で「明確な売り」となるスキルを身につける。その後は専門性をほとんど変えずに、経験・スキル・ネットワークが積み重なるようにする

◆ネクストキャリアを飛躍させる３つの業界
・コンサルティング業界
・金融業界（投資銀行／ＰＥファンド）
・インターネット業界

キャリアチェンジ、転職をお考えの方は、ぜひチェックしてみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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一足飛びにゴールに行くのが難しい場合は、中間地点となる「キャリアの階段」をつくって着実にゴールを目指すことで、その実現可能性は飛躍的に高まります

◆キャリアを設計する３つのステップ
（１）目指すゴールとしてのキャリアビジョンを設定する
（２）現状からキャリアビジョンに至るルートを考える
（３）ルートを歩むために転職活動を成功させる

中小企業診断士もたいへん難易度の高い資格のひとつですが、残念ながら難易度の割に、転職の際に評価を受けにくい

入りたい業界や企業に評価されるような職歴をどのように積むか

外資系戦略ファームでは、中核戦力となる30歳くらいのシニアコンサルタントクラス（マネージャーの下）で1200万円程度の年収となります。一方、日系シンクタンクで同クラスの年収は、700万～800万円程度でしょう

ビジネス英語を使えるようになり、「外資の壁」を超えると、年収アップにつながる可能性が高くなる

◆ネクストキャリアを飛躍させる３つの業界
・コンサルティング業界
・金融業界（投資銀行／ＰＥファンド）
・インターネット業界

市況がいい時に動いてキャリアを飛躍させる。市況が悪い時は動かない

◆戦略コンサルティング経験を積んで起業する
（１）コンサルティングファームやシンクタンクに入社して、全社戦略立案、マーケティング、新規事業戦略などの経験を積む
（２）起業しようと考えている領域に近い業界に入り、業界知識、スキルを身につける
（３）その業界の問題を解くビジネスを起業する

◆営業職のキャリア飛躍術
・同じ売るなら、高いモノ
・高級車より、保険より高いモノ……そのひとつが、会社です。会社の売買を行なう仕事、つまりＭ＆Ａ仲介業です

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『ビジネスエリートへのキャリア戦略』渡辺秀和・著　ダイヤモンド社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478026661

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◆目次◆

第１章　人生を飛躍させるキャリアを設計する
第２章　まずは人材市場の実態を知る
第３章　あなたの「常識」は間違っているかもしれない
第４章　ビジネスエリートたちはすでに実践している
第５章　劇的に人生を変えるマジックがある
第６章　戦略的なキャリア設計法をマスターする

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