2014年7月13日

『ハーバードの自分を知る技術』ロバート・スティーヴン・カプラン・著 vol.3645

【HBSキャリア相談室長が語る、自分を知る技術】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4484141116

本日の一冊は、ハーバード・ビジネススクールのキャリア相談室長による、注目の一冊。

数多くのエリートたちのキャリア相談に乗ってきた著者が、自分を知り、より良いキャリアを築く方法を指南した内容です。

正直、メソッドやアドバイスについては、一般のキャリアコーチが言うことと大差なく、期待はずれでした。

強調しているのは、社会通念やまわりの圧力に従ってキャリアの重大な決断をくださないこと。そのために、自分を知ること、コーチに相談することの大切さを訴えています。

参考になったのは、<有益な関係を築く3つの要素>と、これら3つを実現するためにすべきこと。

これは、エリートに限らず通用する考え方で、かつ今すぐ実践できます。さっそく今日から実践してみましょう。

◆有益な関係を築く3つの要素
・相互理解
・信頼
・尊敬

相互理解、信頼、尊敬、──これらの特性を備えた関係は、どうすれば築けるのでしょうか? 以下の三つをやってみてください。
・自己開示──あなたのことを根本から理解してもらうため
・質問する──相手をよく知るため
・アドバイスを求める──あなたにとって重要な問題について、建設的なアドバイスを求める

また、<仕事で成功するために、絶対に人並み以上にできなければならない最重要タスクを三つ>紙に書くというのも、なかなか意識しなければできないことであり、良い気づきとなりました。

「ハーバード」という言葉から生まれる高い期待には及びませんが、エリートたちの事例が読める、という点では興味深い一冊です。

ぜひチェックしてみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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社会通念やまわりの圧力に従って決断を下した後に、その人生を生きるのはあなたです。今は脚光を浴びている仕事も明日はどうなるかわかりませんし、あなたのスキルや関心にそぐわない場合もあります

まず、あなたが本領を発揮したときのことを思い出してください。あなたが輝いていたときのことです。何かすごいことを成し遂げ、それを心から楽しいと感じたときのことです。それをやっている最中にあなたが「これが好きだ」と実感した何か、みんなからたくさん賞賛された何か、です

「方法」を心配する前に、「物事」に集中してください

優秀なのに仕事で求められていることをきちんと把握していない人をよく見かけます。スキルもやる気もあるのに、能力を十分に発揮できない人には共通の理由が見られます。それは、自分に合った仕事に就いているのに、そのチャンスを活かすにはどうすべきか、きちんと分析していないことです

あなたは仕事で成功するために、絶対に人並み以上にできなければならない最重要タスクを三つ、紙に書けますか?

キャリアとは持久走であって、全力疾走ではありません

ひどい状況下で愛想よく振る舞える人は、良い印象を与えます

地位が高くなっても自分を見失わないこと

保身をはかるあまりに、潜在能力を発揮できなくなり、会社にも貢献できなくならないよう、注意しましょう

品格とリーダーシップには、もう一つ重要な要素があります。価値観や道徳的な境界線についてあらかじめ考えておくことです

◆有益な関係を築く3つの要素
・相互理解
・信頼
・尊敬

相互理解、信頼、尊敬、──これらの特性を備えた関係は、どうすれば築けるのでしょうか? 以下の三つをやってみてください。
・自己開示──あなたのことを根本から理解してもらうため
・質問する──相手をよく知るため
・アドバイスを求める──あなたにとって重要な問題について、建設的なアドバイスを求める

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『ハーバードの自分を知る技術』ロバート・スティーヴン・カプラン・著 阪急コミュニケーションズ
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4484141116

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◆目次◆

まえがき──あなたの潜在能力を引き出すために
第1章 あなたが生まれもった使命──はじめの一歩
第2章 自分の長所と短所を知ろう──自分の能力は自分で伸ばす
第3章 あなた本当にやりたいこと──夢をみよう
第4章 自分を理解しよう──心の声の影響力について
第5章 チャンスを活かす方法──仕事力とキャリアマネージメント
第6章 〈優秀な人〉と〈一流の人〉の違い──品格とリーダーシップ
第7章 人間関係の重要性──すべてを一人でやることはできない
第8章 なりたい自分に近づくために──それぞれの道を歩む

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