2014年5月10日

『THINK LIKE ZUCK マーク・ザッカーバーグの思考法』 エカテリーナ・ウォルター・著 vol.3581

【起業家マインドとは】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062189593

本日の一冊は、かつてインテルのソーシャル・イノベーターを務め、現在は経営やマーケティングのオピニオンリーダーとして注目の論客、エカテリーナ・ウォルター氏による新刊。

Facebookの創業者、マーク・ザッカーバーグの思考法と同社の取り組み、社風などに注目した内容で、起業家がどんなマインドでビジネスに臨めばいいか、どんなチーム作りをするべきか、明確にしてくれる一冊です。

事例として、Facebookのほか、トムス、アマゾン、ザッポス、アップルなど、さまざまな企業が載っており、それぞれの経営者の思想や発言、採用方針、マネジメントが学べる内容になっています。

・自分より賢い人材を採る
・失敗を許す
・不適切な人材をバスから降ろす

シンプルながら、なかなか実行できていないことが書かれており、起業家にとっては耳の痛い話でしょう。

そして、経営者自身の心構えとしては、以下の引用部分が参考になります。

<会社が大きくなるほど、ザッカーバーグはサイトの使い勝手や長期戦略へのこだわりを深めていった。そのうち彼は小さな革表紙の日記帳を持ち歩くようになる(本人は「改革の書」と呼んでいた)。タイトル部分に自分で彫っていたのは、「世の中を変えたければ、まず自分が変わることだ」というガンジーの言葉だ。この日記には、サイトの新しい機能に関する自分なりのアイデアやサイトを開発者向けのプラットフォームに育てるというアイデアなどがびっしり書き込まれていた>

いつ何時も、自分の会社とサービスの改善を考える。

起業家として、気づきの多い一冊ですので、ぜひ読んでみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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ザッカーバーグは父親に負けず劣らず暇さえあればパソコンいじりに熱中した。そんな息子を父親は常に応援し、「夢中になれるものを持ち続けるんだ」と励ました

志が同じなら、ライバルでも支援する

みんなが喜ぶ仕組みを作る

筆者が好きなトニー・シェイの言葉がある。「個人の運命を左右するのが性格だとすれば、組織の運命は社風が握っている」

「必ず自分よりも賢い人材を採るんです。社内を見回せばわかりますが、みんな私より上手に仕事をこなしています。最初はプライドが傷つくかもしれませんが、長い目で見れば、いい結果につながります」(カレッジヒューモア リッキー・バン・ビーン)

傑出した人材を採用する最大のメリットは、管理が不要になることだ

明確な社風を持つ企業は、人材の採用だけでなく、人を切ることに
も長けている

米国レンセラー工科大学の研究者チームは、全体の10%の人々が確固たる考えを持てば、社会の大多数はその考えを必ず受け入れるという現象を突き止めた

会社が大きくなるほど、ザッカーバーグはサイトの使い勝手や長期戦略へのこだわりを深めていった。そのうち彼は小さな革表紙の日記帳を持ち歩くようになる(本人は「改革の書」と呼んでいた)。タイトル部分に自分で彫っていたのは、「世の中を変えたければ、
まず自分が変わることだ」というガンジーの言葉だ。この日記には、
サイトの新しい機能に関する自分なりのアイデアやサイトを開発者
向けのプラットフォームに育てるというアイデアなどがびっしり書
き込まれていた

机上の空論を戦わせるくらいなら、試作品を作れ

◆パートナーシップに必要な7つの条件
1.期待の明確化
2.価値観とビジョンの共有
3.信頼関係
4.公平な価値交換
5.力の補完関係
6.使命感
7.互いに尊重し合う姿勢

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『THINK LIKE ZUCK マーク・ザッカーバーグの思考法』エカテリーナ・ウォルター・著 講談社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894516179

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◆目次◆

はじめに 世界をつなぐ
第1章 Passion 情熱
第2章 Purpose 目的
第3章 People 人材
第4章 Product 製品
第5章 Partnerships 協力
おわりに 挑む者に勝利あり

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