2014年5月1日

『天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある。』 山口真由・著 vol.3572

【秀逸。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4594069754

本日の一冊は、東大在学中に司法試験、国家公務員第I種試験に立て続けに合格し、首席で卒業後、財務省を経て弁護士になった著者が、その努力の方法を説いた一冊。

あまりに合理的で、妥協なし、スキなしの方法論に、すっかりやられてしまいましたが、内容は極めてまっとうです。

やみくもに努力する前に、

・「努力すること=◯◯をすること」と具体化する
・何を反復・継続するかを見つけ出す

これは、戦略が見えていなければできないことであり、受験においてもビジネスにおいても有用なアドバイスだと思います。

また、自分の能力を評価する際に、

「インプットする力」=「読む」「聞く」
「アウトプットする力」=「書く」「話す」

のマトリックスで評価するというやり方も参考になりました。

ほかにも、

・努力目標をパスワードに入れる
・文房具は「減る」ものを使って努力の「見える化」をはかる
・毎日「0.1キログラム痩せる」ではなく、「10万ミリグラム痩せる」

など、小細工を使ってやる気を保つ方法が書かれており、じつに楽しめる一冊です。

男女の違い、キャラの違いはありますが、かつてベストセラーとなった『不可能を可能にする最強の勉強法』を思い出しました。

※参考:『不可能を可能にする最強の勉強法』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569623735/businessbookm-22/ref=nosim

受験生の癒し本として、また社会人が努力の方法論を学ぶ手段として、ぜひ活用したい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「努力すること=◯◯をすること」と具体化することが一番重要なポイント

何を反復・継続するかを見つけ出すことが大事

何かひとつ、本気で努力を始めるなら、絶対に自分の得意分野にするべき

「インプットする力」としては「読む」ことと「聞く」ことがあげられ、「アウトプットする力」としては、「書く」ことと「話す」ことがあげられます。つまり、自分の得意分野を見極めるために、誰もが小さい頃から日常生活のなかで行っているこれらのよっつの行動について、自分の能力を評価すればいいだけ

読むものは少なければ少ないほうが、そして、回数は多く読めば読むほうがいい

あらゆる選択肢のなかでベストだと思う本を選んでいるという自信が、努力を続けるには大切

毎日に小テストを仕掛けよう

努力目標をパスワードに入れれば、努力していることをパソコンにつける前に再確認できます

人生において持ち時間は有限です。何かに時間を割くことは、別のことに割けた時間を失うことを意味します。自分の人生における優先順位を決めて、そこから演繹的に行動を引き下ろしていけば、決断が一貫します

同じ努力をするなら、なるべく評価されやすい方法がいい。努力を公言し、評価やねぎらいという報酬を得ることで、努力を続ける生活が送れるようになります

文房具の見える化とは、「減り続けること」を指します。(中略)肝心なのは、ひとつのアイテムにこだわって、それのみを使い続けて、減らし続けることです。減り続けるのを見ているだけで、自分がいままでどれくらい努力をしたか、実感することができます

ダイエットにしても同じです。毎朝0.1キログラムといってしまうと、ちょっと少ない気がします。そこで、100グラムにしてしまいましょう。毎日100グラム痩せる。まだなんとなく少ない気がします。そこで、栄養ドリンクで使われていたミリグラムを使ってみましょう。毎日10万ミリグラム痩せる

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『天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある。』山口真由・著 扶桑社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4594069754

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◆目次◆

第一章 正しい努力のための方法論
第二章 努力を始めるための方法論
第三章 努力を続けるための方法論
第四章 努力を完遂するための方法論

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