2014年5月21日

『お金が貯まるのは、どっち!?』 菅井敏之・著 vol.3592

【お金を増やすシンプルな技術】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4776208229

本日の一冊は、三井銀行(現・三井住友銀行)の金沢八景支店長、中野支店長を経て、アパート経営で起業した著者が、お金が貯まる考え方を示した一冊。

著者は現在、6棟の物件のオーナーとして、年間7000万円の不動産収入を得ているようですが、本書ではいかにお金を貯めるか、いかに金融機関の信用を得て、レバレッジを効かせるか、銀行出身者ならではの具体的ノウハウが書かれています。

冒頭、いきなり心を掴まれたのは、「メガバンクと信用金庫、口座を開くならどっち?」という質問。

おそらくほとんどのサラリーマンは、三井住友銀行やみずほ銀行、三菱東京UFJ銀行などのメガバンクに口座を持っていると思いますが、この質問の正解は「信用金庫」。

<500万円の預金があったとしても、メガバンクではまったく相手にされませんが、信用金庫なら「上客」として扱ってくれる>というのが理由だそうです。

さらに、著者に言わせれば、<将来お金を借りる予定の銀行に預金しなさい>というのが、口座を開く際の基準。

だったら、庶民にはなかなか貸してくれないメガバンクより、信用金庫の方がいいというわけです。

さらに、おなじ500万円の貯金でも、コツコツ10年かけて貯めるのと、一括で振り込まれた500万円とでは、銀行の評価は違うのだそうです。

本書にはほかにも、「お金が増えるのは持ち家派? 賃貸派?」、「クレジットカードを持つなら2枚? 4枚?」など、クイズがいくつか用意されており、タイトル通り、どっちがお金が貯まるのか、その答えと理由が示されています。

勉強熱心な方には基本事項ですが、これから蓄財優等生を目指すなら、読んでおきたい一冊。

ぜひ、チェックしてみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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なんとなく「メガバンク」を選んでいる人。この人たちが、もっともお金を増やせない人です

銀行はお金をおろす場所ではない(中略)銀行は、お金を借りる場所です

どの銀行をメインバンクにすればいいのか?ズバリ、信用金庫です

500万円の預金があったとしても、メガバンクではまったく相手にされませんが、信用金庫なら「上客」として扱ってくれる

カードの枚数が多ければ多いほど、1枚のキャッシング限度額は少なくなる。カード会社からすれば、あなたの信用が低い、ということになるわけです。これだけを見ても、クレジットカードは、4枚より2枚のほうがいいとわかるでしょう

無理なく貯金するためには、手取り収入の15~20%くらいが妥当

住宅ローンの場合、購入物件が担保になります。ただし担保価格は、だいたい購入金額の70%程度になります

総合口座は、定期預金と普通預金が一体になったもの。同じ口座ですから、定期預金に振り替えるのも便利で、通帳も1冊で済みます。総合口座には、ほかにも素晴らしい利点があります。それは、自動融資をしてくれること(中略)融資金額は各金融機関によって異なりますが、担保である定期預金の90%、または金融機関が定める最高限度額(三井住友銀行では200万円)の範囲内で、しかも低金利で貸してくれます

住んでいたマンションを人に貸し、新たにマンションを購入して、家賃収入でそのローンをまかなっていけば、1円も使わずに2つのマンションが手に入ります

昼食代、日用品代、飲み代、書籍代、光熱費、車代など、項目別に箱をつくります。自分のお金の使い方を思い浮かべ、どんな項目をつくるか考えてみてください。次に、この箱を自宅の目立つ場所に、置いておきます

◆物件選び3つのポイント
1.とことん「いい立地」にこだわる
2.物件価格は、毎月の賃貸料の200倍を目安にする
3.住宅ローンの支払い額を、手取り収入の25%以内に抑える

歴史のある地域は家賃の相場が下がらない

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『お金が貯まるのは、どっち!?』菅井敏之・著 アスコム
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4776208229

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◆目次◆
プロローグ
お金が増える「銀行&保険」の活用法は、どっち?
お金が貯まる「生活習慣」は、どっち?
お金が増える「住宅の選び方」は、どっち?
エピローグ

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