2014年4月22日

『大前研一の今日から使える英語』 大前研一・著 vol.3563

【これぞビジネス英語】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4093897484

本日の一冊は、元マッキンゼーの日本代表、大前研一氏が主宰する「ビジネス・ブレークスルー(BBT)大学」のオープンカレッジ「実践ビジネス英語講座」の講師陣が、ビジネスの現場で本当に使える英語を指南した、ハイレベルな一冊。

NHKラジオ「入門ビジネス英語」の講師を務める関谷英里子氏のワンランク上のビジネス英単語、グローバルリーダー育成で知られる船川淳志氏の実践英会話術、大前研一氏がすすめる「you」を「I」にして表現を和らげるコツ、狩野みき氏による婉曲表現、松崎久純氏によるビジネスEメールの極意…。

どのコンテンツもひと捻りしていて、もはや単なる「英語の勉強」を超えたレベル。

なかでも、船川淳志氏の、日本人がやりがちな「失敗シーン」を「成功シーン」に変える英語表現は、本当にためになりました。

・推論を述べる時にPerhapsを使ってはいけない ※使うならprobably
・挨拶で「今後の課題」について話す場合は、前向きなchallengeを使う
・「had better not~」は警告のニュアンス

また、日本人がつい使ってしまいがちな「You」表現を「I」表現に変える気遣いも、大変勉強になりました。(大前研一氏)

どの講師も、持ち味を出していて、これはビジネスパーソン必読の一冊と言えそうです。

ビジネス英語を学ぶ人はもちろん、学校で教える英語の先生にも、ぜひ読んでいただきたい一冊です。

———————————————–
▼ 本日の赤ペンチェック ▼
———————————————–

仕事が予定より遅れている部下や取引先に理由を尋ねる時、日本人は「Why~」や「Explain to me」を使いがちだ。頭の中で「なぜ遅れたんですか」とか「説明してください」を和文英訳しただけで、そこまで怒っているわけではないつもりでも、これは英語としては「なぜなんだ!」と問い詰めているような“キツい表現”になる(大前研一氏)

I have reservations about this plan.
(私はこの計画に懸念を抱いています)(関谷英里子氏)

We achieved a 20% increase in sales year-on-year.
(我々は、前年比で20%増の売り上げを達成しました)(関谷英里子氏)

I made 500 calls to companies, which resulted
in 25 new leads.
(私は500社に連絡し、25件の新たな見込み客を得られました)
(関谷英里子氏)

学校で「たぶん」と習った「perhaps」は、可能性はあるけれども確実性が低い「もしかしたら」くらいのニュアンスなのです。ですからビジネスではこの単語はほとんど使いません。その場で推論を言うならば、「probably」です(船川淳志氏)

role and responsibilities はグローバルビジネスでは頻出のフレーズ(中略)「R&R」とも呼ばれ、「役割と責任」とい
う意味です(船川淳志氏)

挨拶などで「今後の課題」について話す場合は、前向きな表現であるchallengeを使うとよいでしょう(船川淳志氏)

ネイティブが職場でよく使う表現の1つに、I could do that.があります。「あっ、それ、私がやりましょうか」という意味です
(狩野みき氏)

相手を傷つけずに理由や原因を聞きたい時は、「I」と自分を主語に持ってくる言い方が有効です。
I want to know why this happened.
(どうしてこういうことになったのか知りたいのですが)
ポイントは、youという言葉を一言も使っていない点です(大前研一氏)

部署名には必ず「The」を付けること(松崎久純氏)

◯ 11 a.m.
◯ 11:00
X 11:00 a.m.
(松崎久純氏)

————————————————

『大前研一の今日から使える英語』大前研一・著 小学館
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4093897484

————————————————-

◆目次◆

はじめに ビジネスマンよ、
「結果を出せる英語」を身につけよう(大前研一)
Chapter1 ビジネスですぐに効く!
40ワード&使えるフレーズ(講師:関谷英里子)
Chapter2 失敗シーンから学ぶ
「英語でビジネス」のコツ(講師:船川淳志)
Chapter3 あなたはこれを丁寧に言えますか?
&書けますか?(講師:狩野みき、大前研一、松崎久純)
おわりに 英語習得に年齢は関係ない。
まずは「1年間・500時間」の壁を乗り越えよう(大前研一)

この書評に関連度が高い書評

この書籍に関するTwitterでのコメント

同じカテゴリーで売れている書籍(Amazon.co.jp)

NEWS

RSS

お知らせはまだありません。

過去のアーカイブ

カレンダー