2013年7月11日

『リーダーシップ・マスター』マーシャル・ゴールドスミス、ローレンス・S・ライアンズ、サラマッカーサー・著 Vol.3278

【世界最高峰のエグゼクティブ・コーチング】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/486276164X

本日の一冊は、ジャック・ウェルチのコーチを務めたマーシャル・ゴールドスミスをはじめ、世界トップクラスのエグゼクティブ・コーチが、オムニバス形式で教えを語った一冊。

エドガー・H・シャイン、ケン・ブランチャード、デイブ・ウルリッチ、フランシス・ヘッセルバインなど、計38名の豪華執筆陣が、リーダーシップを育てるノウハウを、惜しげもなく披露しています。

クライアントに適切なアドバイスをするためのコミュニケーションの秘訣や、質問の技術、存在感の条件など、リーダーあるいはリーダーを支える人なら、読んでおいて損はないと思います。

相手が大物の場合、いかにコーチと言えども物怖じするものだと思いますが、本書では、そんな場合でも対等の立場を作れる方法を、以下のように説いています。

<有効なコーチングを行いたいと思うならば、コーチはクライアントに対して自由解答式の様々な質問を行うことで対等の関係を作り、そのあとにクライアントがいかなる種類の助けを必要としているかを把握する>

また、相手のマネジメントの状況を確認する手段として、PROBE質問が挙げられており、現在一般向けのコーチも、これでエグゼクティブ向けコーチングができるようになるでしょう。

ちょっとマニアックな本ではありますが、コーチングに携わる人は、持っておいて損はないと思います。

ぜひチェックしてみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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コーチがクライアントに気に入られることにこだわると、正直なフィードバックを伝えるべきときにそれが行われないこともありうる

高い地位にあり、自分が変わることに関心のない人の行動を変えようとした経験があるだろうか。この場合、成功する可能性はおそらくゼロだ

過去のことを頻繁に持ち出されると、自分を変えようとしている人の意欲は低下する。過去に何があったにしても、それは終わったことだ。過去を変えることはできない

組織がもはや終身雇用を保障できない現代では、一人ひとりが「生涯学習」を理想モデルとして受け入れるようになってきた

改訂版・PROBE質問 ※一部紹介
A▼情報
オープン質問:求められるパフォーマンスが社員にはどのように伝えられているか?
クローズド質問:
[1] 求められるパフォーマンスが社員に明確に伝えられているか?
[2] 社員は自分の役割とそれを行う際の優先順位を理解しているか?
[4] 社員はパフォーマンスについての十分なフィードバックを適切なタイミングで与えられているか?

有効なコーチングを行いたいと思うならば、コーチはクライアントに対して自由解答式の様々な質問を行うことで対等の関係を作り、そのあとにクライアントがいかなる種類の助けを必要としているかを把握する

リーダーは、他者に還元して初めて真のリーダーとなる

◆存在感の条件
1.力量 2.信頼性 3.自信

今日の部下たちは黙従しない。学歴があり、世慣れていて、世界情勢に詳しく、広い人脈を持つ人たちだ。彼らの意欲は、リーダーを尊敬しているかどうかで決まる。彼らが心から求めているのは目的意識のあるリーダー──部下に関心があるリーダーだ

「ビッグ・バトル」で勝利を収めるように努力しよう──つまらないことにエネルギーと「心理的欲求」を浪費してはいけない

すばらしいチームとは、もっと優れたリーダーになろうと懸命に努力している人々、すなわち自分自身の学びとリーダーとしての能力を意識して塾考できる人々、チームの成長と開発を維持させる方法の理解に全力で取り組んでいる人々で構成されたチームのこと

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『リーダーシップ・マスター』マーシャル・ゴールドスミス、ローレンス・S・ライアンズ、サラマッカーサー・著 英治出版
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/486276164X

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◆目次◆

PartI コーチングが生み出す「変化」と「効果」
01 自らの行動を変革する
02 「組織と個人」を成功に導く
03 行動の問題を明らかにする
04 コンサルティングとの違いは何か
05 リーダーのためのコーチング活用法
PartII リーダーとしての行動原則
06 学びを還元する
07 「書くこと」に学ぶリーダーシップ
08 Y世代の価値観を理解する
09 存在感を発揮する
10 具体的な役割を全うする
11 リーダーシップはリレーションシップ
PartIII 変わりゆく役割
12 女性のリーダーシップを伸ばす
13 自律を促し支援する
14 国境を超えてリードする
15 状況を読む知性を身につける
16 内省を通して示唆を得る
PartIV ハイポテンシャルの発掘と育成
17 目的に根ざした意欲を引き出す
18 弁護士をリーダーに育てる
19 チームワークをすばやく醸成する
20 マイクロソフトはこう育てる
21 新米リーダーを助ける
22 互いに学び成長する
PartV ひとつ上のリーダーへ
23 意思決定者を動かす
24 新天地で活躍する
25 集合知を生み出す
26 自分の価値を倍増させる
27 キャリアゲームを勝ち抜く
PartVI 実践的モデル&ツール
28 つながりを可視化する
29 未来に焦点を当てる
30 自分の性質を見極める
31 明日を担う女性リーダーを育てる

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