2013年6月18日

『今やる人になる40の習慣』林修・著  Vol.3255

【あなどれない。】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4800209099

本日の一冊は、「いつやるか? 今でしょ!」のセリフで有名な、東進ハイスクール、東進衛星予備校の現代文講師、林修さんによる最新刊。

流行りものに乗るのはあまり好きではないのですが、読んでみたところ、これはかなり実用性の高い一冊です。

付せんで色分けして書類を整理する方法や、5W1Hを入れ替えることで問題解決する方法、日曜日の夜の活用法など、実践的なノウハウが示されているほか、仕事や人生に関する新たな気づきもありました。

個人的に感銘を受けたのは、以下の部分です。

<人は、その人がしたことによってかたちづくられているのはもちろんですが、その人のしなかったことも、実はその人の一部なのです>

もし読者が、やるべきだと思いながら実際にはできていないことがあるなら、それをどんどん書きつける、本書のメソッドが役に立つでしょう。

ほかにも、相手のミスを減らすために非定型的な動きを減らし、<関わり方を一定にする>方法や、<土曜日は「別人」のように遊び、普段は得られないような刺激を受ける>といったメッセージなど、まさに『今やる人になる40の習慣』が書かれています。

話題のベストセラーでかつ薄い本、というとそれだけで敬遠する方がいらっしゃるかもしれませんが、これは一読に値する内容です。

ぜひチェックしてみてください。
—————————————————
▼ 本日の赤ペンチェック ▼
—————————————————
まずは書類の整理。一つ一つの書類の管理を徹底しましょう。つまり、時間的な分類を明確にすることがまず大切です。使った日付を書く、あるいは、付せんを貼っておくのもよいでしょうね。一か月も使っていないようなものは、少なくともデスクの上に出しておく必要はありません。さっさとしまうか、不要ならば廃棄しましょう

日曜になったら、午後、あるいは夕方くらいからは翌日から始まる一週間のシミュレーションを徹底的に行うのです

土曜日は「別人」のように遊び、普段は得られないような刺激を受ける

もちろん、出された企画が、完全なものであるに越したことはありませんが、仮にミスが含まれていたところで、早ければ、人は寛大に対応してくれるものです。なぜなら、そこには二つの余裕があるからです。一つは「時間的余裕」です。修正のための時間がたっぷりあれば、人はミスを厳しく責めないものです。そして、その時間的余裕から生まれるのが、「心理的余裕」です。逆に、時間がなければ心のゆとりも失われ、ミスは厳しく責められます

人は、その人がしたことによってかたちづくられているのはもちろんですが、その人のしなかったことも、実はその人の一部なのです

相手にミスが生じたとき、それを責めるようでは二流です。「できる人」は相手を責める前に、まずはそのミスが、自分の非定型的な動きから生じたのではないかと、自分の行動を振り返るものです

東大に合格した生徒に対してアンケートを取ると、意外にも、「そんなに勉強しなかった」という回答が多く出ます。ところがランクの落ちる大学の合格者に聞くと、「かなり勉強した」、「相当勉強した」という回答が非常に多く出る

緊張→弛緩のリズムを意図的に交渉に持ち込むことは、交渉を有利に進める際の有効なテクニック

例えば、突然人が訪れてきたとしましょう。そんなとき、皆さんならどう言いますか?
1.「突然、何なんだ? 前もって電話してくれよ」
2.「おお、よく来たなあ、まあ、あがれあがれ」
3.「お前は相変わらずすごいなあ、俺が会いたいのがよくわかったなあ」

一番問題なのが、ゾーンB(第2象限)です。この、善いことではあるが嫌いなことの扱いにおいて、一番大きな差が生じるのです

————————————————

『今やる人になる40の習慣』林修・著 宝島社

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4800209099

————————————————-

◆目次◆

第1章 すぐやるための習慣
第2章 「今!」を決断するための習慣
第3章 今やる人、できる人の習慣

この書評に関連度が高い書評

この書籍に関するTwitterでのコメント

同じカテゴリーで売れている書籍(Amazon.co.jp)

NEWS

RSS

お知らせはまだありません。

過去のアーカイブ

カレンダー