2013年5月13日

『チャーチル150の言葉』ジェームズ・ヒュームズ・編 Vol.3219

【不屈の名宰相が遺した名言集】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4799313274

本日の一冊は、アイゼンハワーからレーガンに至るまで、歴代アメリカ大統領のスピーチライターを務め、チャーチルの研究も行ったジェームズ・ヒュームズの『The Wit & Wisdom of Winston Churchill』からチャーチルの名言150を抜粋した一冊。

ご存知のように、チャーチルは、第二次世界大戦時にイギリスを勝利に導いた名宰相であり、90歳で没した葬儀の際には、英国王室以外の民間人として初の国葬が行われたほどの人物。

本書では、そんな名宰相の人生観と処世術を、名言を通じて学ぶことができます。

発音障害や経済的困窮などに悩まされ、それでもなお、イギリスのリーダーとして活躍したチャーチルが、どんな信念を持っていたのか、さっそく見て行きましょう。

<もしこれから先に地獄が待ち構えているというのならそのまま突き進め。そこにこそ活路がある>

<何のために人生はあるのだろう? 我々が消え去ったあとこの混乱した世界を少しでも良い世界へと変える、その崇高な目的のために努力しないのだとしたら>

本書では、このように、人生を後悔しないためのチャーチル流の考え方が説かれており、われわれを冒険、戦いへといざなってくれます。

また、政治家としての人心掌握術、処世術も書かれており、こちらも参考になりました。

<人間に確実な行動を起こさせる二つの方法がある。管理して強制的にやらせるか、理解を示して包容力を見せるかだ>

<政治家として必要な資質とは、明日何が起きようとしているのか来週、来月、来年まで先を予見する能力。さらに、どうしてそれが起きなかったかを事後に説明する能力。その両方が必要だ>

ぜひ、チェックしてみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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もしこれから先に地獄が待ち構えているというのならそのまま突き進め。そこにこそ活路がある

今立っている場所の両側に断崖絶壁があるとしよう。一方は慎重すぎるという断崖。反対には大胆過ぎるという断崖だ

人生における最も偉大なレッスンは、愚かだと思った者さえ時には、彼らが正しいことがあると知ることだ

人間に確実な行動を起こさせる二つの方法がある。管理して強制的にやらせるか、理解を示して包容力を見せるかだ

何のために人生はあるのだろう? 我々が消え去ったあとこの混乱した世界を少しでも良い世界へと変える、その崇高な目的のために努力しないのだとしたら

物事をごまかすことほど、致命的なものはない。犯した間違いはやがて許されるだろう。人々に与えてしまった苦痛や損失も許されるか、忘れ去られるだろう。戦争の記憶さえ、勇敢に戦った人々の美徳は記憶に残るだろう。しかし、卑怯な言い訳やごまかしは人々の心を傷つけ、その怒りは永遠に消え去ることはない

本を生涯の友としよう。それが無理ならば、せめて知り合いくらいにはなるべきだろう

苦い薬を飲み干す方法はただひとつ。一気に飲み干すしかない

自らが完全に理解できるもの、それ以外は真実ではないとする考え方は愚かである

どんな逆境にあっても、良心を持とう。唯一、良心こそが自分を守る盾となる。人々の心ない中傷から守る盾となるのは自らの良心に基づいた、清廉潔白で公正な行動なのだから

政治家として必要な資質とは、明日何が起きようとしているのか来週、来月、来年まで先を予見する能力。さらに、どうしてそれが起きなかったかを事後に説明する能力。その両方が必要だ

人々の憤りを喚起できるのは、自分の心が真の怒りに満ちている時だ。人々に涙を流させるには自分自身も心から涙を流さなくてはならない。人を説得するには自分自身がその事実を徹頭徹尾、信じていなければならない。真実の感情だけが人の気持ちを動かすのだ
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『チャーチル150の言葉』ジェームズ・ヒュームズ・編
ディスカヴァー・トゥエンティワン

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4799313274

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◆目次◆

はじめに
危機
人生
リーダーシップ
勇気
成功
喜び
知恵
ユーモア
信念
老いと死
チャーチルの人生が理解できる年表
日本語版編訳者あとがき

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