2013年4月18日

『100のスキルよりたった1つの考え方で仕事が変わる』 高橋政史・著 Vol.3194

【これは必読】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4844373110

本日の一冊は、ベストセラー『すべての仕事を紙1枚にまとめてしまう整理術』の著者、高橋政史さんによる注目の新刊。

※参考:『すべての仕事を紙1枚にまとめてしまう整理術』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4844371215

店頭を見る限り、売れ行き好調なようですが、それもそのはず。

本書には、自称「スキルアップマニア」だった著者が、香港のマーケティング会社のCOO(取締役)として、また戦略コンサルティングファームのコンサルタントとして学んだ、「早くて質の高い仕事をする方法」が書かれているのです。

「早くて質の高い仕事をする方法」は、ビジネスマンなら誰もが望んでいることですが、そのための考え方はたった1つ。

「目的」を持ち、そこに「フォーカス」することです。

本書では、冒頭でドラッカーのこんな言葉を引きながら、知識労働と肉体労働の違いを説明しています。

<知識労働では、重要なことは仕事の目的である。これこそ、肉体労働の生産性向上のための条件とは、まさに正反対である。肉体労働では、重要なことは仕事の方法である>(P・F・ドラッカー)

「方法」を重視する従来の仕事術は、じつは肉体労働の考え方を引きずったものだったのです。

では、われわれはどのように考え方をシフトすればよいか。

本書には、仕事においてわれわれが「フォーカス」するための考え方、ツールが示されています。

G(ゴール)、P(ポイント)、S(ステップ)で構成される「仕事のGPS」、徹底的に「1パターン」を繰り返すやり方、「なんで?(=WHY)」「具体的には?(=HOW)」「それで?(=SO WHAT)」と問う、頭の回転を速くする考え方など、シンプルだけれど効果的なアイデアがいくつも示されています。

個人的に気に入ったのは、著者が提唱する「ご飯茶碗1/2の法則」。

これを応用できれば、きっと仕事時間が激減すること間違いなしでしょう。

◆「ご飯茶碗1/2の法則」
<時間単位について説明するときに、私は「ご飯茶碗1/2の法則」の話をします。ダイエットをするには、摂取カロリーを減らせばいいわけです。でも理屈ではわかっていてもなかなかできません。一番カンタンな方法は、ご飯茶碗のサイズを1/2にすることです>

仕事量が多くてつらい、と思ったら、ぜひ本書を手に取って読んでみていただきたい。

どんなに仕事がデキる人でも、まだまだ改善の余地があることに気づかされるはずです。

—————————————————
▼ 本日の赤ペンチェック ▼
—————————————————

知識労働では、重要なことは仕事の目的である。これこそ、肉体労働の生産性向上のための条件とは、まさに正反対である。肉体労働では、重要なことは仕事の方法である(P・F・ドラッカー)

アップルはフォーカスすることで再生しました。たとえば、ジョブズは136品目あった商品を4種類にフォーカスしたのを皮切りに、数々のフォーカスを通してアップルを成功へと導いています

知識社会とはフォーカス格差の社会

仕事では収益アップにつながる重要な活動にこそ注力しなくてはいけません。売上アップのためのセンターピンと、コスト削減のためのセンターピンを押さえることが仕事の基本です

優先順位が大事だとする姿勢は、村上龍の生き方にも表れています。「わたしの場合、優先するのは『小説』です。小説を書くためにプラスになることなら進んでやりますし、小説の執筆を阻害することは避けます」と言っています。2位以下はどうでもよいのです。とてもシンプルです。イチローの場合、人生の優先順位の1位は野球。石川遼の場合はゴルフ。それ以外は、どうでもいいもの。一流な人ほど、“たった1つ”にフォーカスしています

◆仕事のGPS
G(Goal):目標。どこに向かうのか
P(Points):目標達成のためのポイントは何か
S(Steps):どんな手順(ステップ)で実現するか

徹底的に「1パターン」を繰り返す

To Doリストは「主語+動詞」で書き、その1文で何をするのかが頭の中で映像化できるかがポイント

◆頭の回転を速くしてくれる口グセ
1.「なんで?(=WHY)」
2.「具体的には?(=HOW)」
3.「それで?(=SO WHAT)」

時間単位について説明するときに、私は「ご飯茶碗1/2の法則」の話をします。ダイエットをするには、摂取カロリーを減らせばいいわけです。でも理屈ではわかっていてもなかなかできません。一番カンタンな方法は、ご飯茶碗のサイズを1/2にすることです

————————————————

『100のスキルよりたった1つの考え方で仕事が変わる』高橋政史・著 クロスメディア・パブリッシング
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4844373110

————————————————-

◆目次

第1章 たった1つの考え方が働き方に革命を起こす
第2章 成功を導くキーワードは「フォーカス」
第3章 すべての仕事を早くて質の高いものにする「仕事のGPS」
第4章 1億円稼ぐ人の仕事の習慣
第5章 年収アップのための8つの武器

この書評に関連度が高い書評

この書籍に関するTwitterでのコメント

同じカテゴリーで売れている書籍(Amazon.co.jp)

NEWS

RSS

お知らせはまだありません。

過去のアーカイブ

カレンダー