2013年4月9日

『ハーバード・ビジネススクール「これから」を生きるための授業』エリック・シノウェイ、メリル・ミードウ・著 Vol.3185

【ハーバード「起業家学」の教えとは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4837957404

かれこれ10年以上前、、ハーバード・ビジネス・スクールのシラバスをネットで検索し、徹底研究したことがありました。

そこで気になったのは、ハーバードには「起業家学」なる授業があるということ。

アメリカのビジネススクールというと、アカデミック理論一辺倒という偏見がありましたので、衝撃の発見でした。

本日ご紹介する一冊は、このハーバードの「起業家学」の生みの親、ハワード・スティーブンソン教授の教えを、教え子がまとめた一冊。

同大学のビジネススクールを卒業したライフネット生命副社長の岩瀬大輔氏が訳者を務めており、氏は冒頭、「訳者のことば」でこんなことを述べています。

<「起業家精神」の定義はご存じでしょうか。それは、「自分のコントロール下にある経営資源に一切とらわれることなく、市場の機会をひたすら追求すること」です>

<自分のもっている資源にとらわれず、まっさらなキャンバスに絵を描くように発想する。それが、どんなビジネスにおいても基本なのです>

しかしながら、まっさらなキャンバスに絵を描こうと思ったら、勇気が必要です。

本書では、起業家に行動するためのヒントや心構えを紹介しているので、いくつかご紹介しましょう。

<一番エネルギーが増えそうなものを選ぶといい>
<選択しないことを選択するな>
<失敗は、物語の結末である必要はない>

全体を通して読んで得られるのは、行動するための「勇気」。

将来起業しようと思っている人は、ぜひチェックしてみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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人が後悔するのは、自分の人生が期待どおりにならなかった場合か、自分の夢を積極的に追わなかった場合だ

ビジネスが成功するのは、細かい一要素などではなく、企業の全体的な戦略(ビジョン)にもとづいて、決定がなされた場合だ

人生の時間配分を大きく変更せざるをえない出来事は、誰の身にも起こりうる

人生でもっとも重要なことの一つは、いつ『舞台を降りる』べきかを決めることだ

一番エネルギーが増えそうなものを選ぶといい

振り返ってばかりではいけない。人間は、後悔に足をとられることなく、前を向いて生きているときが一番幸せなんだ。だから、『取引で損をした』と思ってはいけない。『貴重な教訓になった』と考えればいいんだよ

「人間のレベル」は伝染する

誰かのクローンになれば、しばらくは快適に過ごせるかもしれない。しかし、月日がたつうちに、ほとんどの人間は自分のキャリアに不満を感じるようになる

一人のメンターに、キャリアとビジョンの両方のアドバイスを期待するのも間違っている

あまりに自分と似ている人はメンターに選ばない

つき合いを広げるために時間とエネルギーを使うくらいなら、同じ時間とエネルギーを、大切な人間関係を深めるのに使ったほうが、ずっと価値がある

リスクを減らす一番いい方法とは、予測可能性を上げること

若者は何かをして失敗することを一番心配するが、年配の人は、経験しなかったことや追求しなかったチャンスなど、やらなかったことを後悔する傾向にある

仕事の上でのリスクでは、やり直せないものより、やり直せるもののほうがはるかに多い

選択しないことを選択するな

失敗は、物語の結末である必要はない

失敗は将来の成功の種を、成功は将来の失敗の種を宿している

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『ハーバード・ビジネススクール「これから」を生きるための授業』エリック・シノウェイ、メリル・ミードウ・著 三笠書房
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4837957404

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◆目次◆
1.すべての働く人へ──ハワード先生「後悔しない生き方の授業」
2.「ピンチ」を人生最大の「チャンス」に変える方法
3.夢をかなえる人はゴールからスタートを切っている
4.一度きりの人生を、あなたはどう描くか
5.「自分らしさ」は選べる
6.「自信を土台にできる人」「自信過剰に陥る人」
7.“弱点”をなくすより、“強み”を伸ばしなさい
8.「他人が敷いたレール」を走らない
9.情熱に火をつける「メンター」を探せ
10.上手に助けを求められる人
11.「もっと自分を高める環境」を選ぶ
12.時に「人生の迷路」を楽しめ
13.「失敗をバネにできる人」が得るもの
14.未来を切り拓く人は、もう静かに行動を起こしている

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