2012年11月12日

『「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方』岩田松雄・著 vol.3037

【リーダーの条件】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763132504

『「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方』。

本書は、以前このBBMで紹介した、『ミッション 元スターバックスCEOが教える働く理由』の著者、岩田松雄さんによるリーダーの心構えです。

※参考:『ミッション 元スターバックスCEOが教える働く理由』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4776207451

岩田松雄さんは、ゲーム会社のアトラス、「THE BODY SHOP Japan」を運営する株式会社イオンフォレスト、スターバックスコーヒージャパンなどで代表を務めた人物で、イオンフォレストでは売上を67億円から約140億円に、スターバックスでは、2010年に過去最高売上1016億円を達成しています。

そんな岩田さんが説くリーダー論は、リーダーになるためのノウハウではなく、まわりに推されてリーダーになる人の人間力や心構えを論じたものです。

偉いのに謙虚、部下と一緒にミッションを考える、若い社員から順に意見を聞く、自尊心を傷つけない叱り方をする、使命感が持てるような頼み方をする…。

こんな上司がいたら、部下はきっとやる気になって、良い成果を上げてくれることでしょう。

一方で、かなり厳しいことも書いてあります。

<人を治める前にまず、自分を修める必要がある>
<トイレに行く姿まで常に見られていると意識する>
<恨みに任ずる覚悟が必要>

将来リーダーになりたい人はもちろん、どうやってリーダー選びをすれば良いか、悩んでいる経営者にもおすすめです。

ぜひチェックしてみてください。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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リーダーになろうとするのではなく、まわりに推されてリーダーになる。私はこれが、理想のリーダーの姿だと思っています

人を治める前にまず、自分を修める必要がある

偉い人が「謙虚でいること」はかっこいい

もしリーダーとして組織を率いることになったら、真っ先に考えるべきは、自分たちの存在理由(ミッション)は何か、ということだと私は思います。それが崇高なものであればあるほど、多くの人に響くものになります

組織は一人では動かないのです。いくら虚勢を張ったところで、できることには限界がある。それよりも、みんな支えてくれ、というスタンスを大事にすること

会議では、若い社員から順に意見を聞く

部下を叱るときにも、注意していたことがあります。自尊心を傷つけない叱り方をする、ということです。私がよくしていたのは、「あなたらしくない」というニュアンスで話をすることでした

飲みに行かなくても本音が聞ける関係を作る

仕事を頼むときは、「Why」から始めなさい

この会社はどんな人材を登用し、出世させるのか。それは実はトップからの、究極のメッセージでもあるのです

心がけていたのは、自信を持って意思決定できないときは、決定のタイミングを先に延ばすことでした。つまり、「今決定しない」といことを決定する。そして、どうしてもこの時点までに決めなければいけない、という時期を確認する。その上で、さらに意思決定に必要な事実を集めるのです

人事だけは、迷ったらやらないと決める

怒られても恨みを買っても、決めなければいけないことがあるのです。リーダーは、恨みに任ずる覚悟が必要です

やれることからすぐにやっていく。これが行動のスピード感につながっていく

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『「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方』岩田松雄・著 サンマーク出版

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◆目次◆

第1章 リーダーは、かっこいいとは限らない
第2章 リーダーは、饒舌でなくてもかまわない
第3章 リーダーは、部下と飲みに行かない
第4章 リーダーは、人のすることは信じてはいけない
第5章 リーダーは、立ち止まらなければいけない
第6章 リーダーは、多読家である必要はない
第7章 リーダーは、弱くてもかまわない

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