2012年6月13日

『ミャンマー・カンボジア・ラオスのことがマンガで3時間でわかる本』 福森哲也、小原祥嵩・著 Vol.2884

【注目】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4756915418

本日ご紹介するのは、定評ある「マンガで3時間でわかる」シリーズのミャンマー・カンボジア・ラオス版。

アジア最後のフロンティアとして注目される、いわゆる「MCL3カ国」ですが、なかでも人件費が安く、識字率が高い、かつ人口の多いミャンマーは、注目株です。

本書では、そのミャンマーを中心に、各国の歴史とデータ、経済成長の可能性、有望なビジネスや投資の機会など、幅広く紹介しています。

見開き2ページで1トピック、マンガと文章での解説と、極めて限られた紙数ながら、必要なポイントを過不足なく紹介しています。

この一冊で、各国に投資する際のポイントや法人設立のヒント、各国の労働法から税金まで、幅広く知ることができます。

さらに詳しく知りたい場合は、本書に出てくる組織名や情報源から、ネット検索するといいでしょう。

本書にはまた、既に3カ国に投資している日本企業の事例も登場し、まさに「アジア最後のフロンティア」の最前線を知ることができます。

ミャンマー以外の国の記述は若干弱いですが、それでも3カ国を概観するには、便利な一冊です。

企業進出、資産運用のヒントに、またビジネスマンの教養として、ぜひ読んでおきたいところです。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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中国の労働賃金上昇や政治リスクへの配慮から、今再び、製造拠点としてアセアン諸国への注目が高まっています

中国の一般労働者の賃金が約460米ドルであるのに対し、日本からの投資が相次ぐベトナムは3分の1(約150米ドル)。アセアン域内で最も賃金の安いミャンマーはさらにその3分の1(約50米ドル)です

タイはミャンマー経済を支える重要なパートナーです。アンダマン海域の天然ガスの輸出先でもあり、2010年度のミャンマーの輸出総額の約33%はタイ向けでした

タイからミャンマーへの観光客数は年間3万人超。10米ドルの入国ビザ代を払って日帰り観光に訪れるタイ人の姿も。逆にミャンマーからは、タイへ年間100万人を超える人が出稼ぎに出ているといわれています

シーレーンとは、「国の通商上、戦略上の重要性が高く、何か起ったときには国をあげて守らねばならない海上交通路」のことです。ミャンマーは石油をはじめとするエネルギー資源の物流ルートの要所に位置しているのです

一人あたりGDPは804米ドルでアセアン加盟国中では最も低いミャンマーですが、安定した成長(年平均4・7%)を続けてきています

豆類はミャンマーの輸出総額の12%を占める最重要輸出品です。ゴマは、なんと生産量世界第1位なのです

(ミャンマーの)天然ガスはアセアン諸国ではインドネシア、マレーシアに次ぐ第3位の埋蔵量

◆ミャンマーへの事業進出で認められている事業形態
1.100%外国資本による企業設立
2.合弁企業設立
3.パートナーシップ方式
4.支店・駐在員事務所の設立
5.ローカル企業との資本参入

(ミャンマーの)労働時間は原則1日8時間。店舗と事務所に限り、1日11時間まで延長することは可能です。また、一週間あたりの残業時間は店舗・商業施設で16時間、工場では12時間まで認められます。残業代として、時間給・日給の2倍を支払います

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『ミャンマー・カンボジア・ラオスのことがマンガで3時間でわかる本』 福森哲也、小原祥嵩・著 明日香出版社
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4756915418
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◆目次◆

第1章 アセアン諸国
第2章 ミャンマー
第3章 カンボジア
第4章 ラオス

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