2012年2月15日

『20代仕事に躓いた時に読む本』千田琢哉・著 Vol.2765

【躓いたらどうする?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4584133840

本日の一冊は、ベストセラー『死ぬまで仕事に困らないために20代で出逢っておきたい100の言葉』の著者、千田琢哉さんによる、自己啓発書。

※参考:『死ぬまで仕事に困らないために
20代で出逢っておきたい100の言葉』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4761267348

あぜ道を自転車で走る少年の姿、そしてタイトルも魅力的な本ですが、内容がさらにいい。

「朝、会社に行くのがツライ」
「電話に出るのが怖い」
「謝り方に心がこもっていないと言われる」
「頑張っても結果が出ない」
「すぐに感情的になる上司にこれ以上耐えられない」
「自分よりも明らかに能力の低い上司がいる」

などといった20代のキャリアの悩み・愚痴をいったん引き取り、予想もつかない方向からアドバイスする鮮やかな切り口は、お見事と言わんばかりです。

「花形部署に配属されたつもりですが、コピー取りや資料づくりばかりで能力を発揮できません」という若手には、「雑用から逃げ続ければ、一生雑用ばかりさせられる」と一喝。

また、「すぐに感情的になる上司にこれ以上耐えられない」という愚痴には、「中途半端に喜怒哀楽の激しい人は、コントロールしやすい」といなしています。

20代にとっては、予想外の回答が並んでいますが、経験を積んだ30代、40代なら頷くことが多いはず。

キャリアの勘所をつかむことなく30代に突入しないために、ぜひ今から読んでおきたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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「朝、会社に行くのがツライ」

朝が弱い人は人生すべてが弱い。本人は朝だけが弱いと思っているが、朝の調子が悪くてグズグズしている人はそのまま仕事があと倒しになっていくから、昼間も夕方もずっとあわただしい(中略)方法は二つある。一つは、朝が待ち遠しくなるような仕事に転職してしまうこと(中略)もう一つは、一日だけでいいから朝一番で出勤してみること

「仕事にマンネリ感がある」

マンネリの原因は仕事にあるのではなく、あなたの脳みそに原因がある

「毎日の仕事のモチベーションが上がらない」

モチベーションを上げる必要がある仕事は、あなたに向いていない

「頑張っても結果が出ない」

今までの人生で頑張らなかった割に、結果が出た分野を思い出す

「実力があるのに負けた」というのは間違っている。なぜなら勝った人だけが、実力のある人なのだから。嫉妬はいくらしてもいいが、あげた成果はひたすら尊重しなければならない

言うことがコロコロ変わる人のもとで働くと力がつく。コロコロ変わる人を甘く見てはいけない。優れた考え方に出逢ったときにあっさりと乗り換えられる上司は、いつまでも古い考え方に固執する上司より遥かに優秀な証拠だ

「自分の成果を上司に横取りされる」

最初から手柄をすべてあげてしまえば、中途半端に横取りなんてされない。サラリーマン社会で出世したかったら、自分の手柄はすべて上司に差しあげてしまうことだ

企画は内容ではなく、好き嫌いで決まると知っておく

「仕事を生きがいにしていいのか悩む」

仕事を生きがいにできないでいることに、悩んだほうがいい

B級資格ハンターは、食いっぱぐれ人生への近道

独立すると、お金持ちになれるか貧乏になるか一瞬で結論が出る

総スカンを食らった人生のほうが最後は幸せになる

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『20代仕事に躓いた時に読む本』千田琢哉・著 KKベストセラーズ
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4584133840
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◆目次◆

Chapter1 日常の生活に躓きそうな時
Chapter2 人間関係に躓きそうな時
Chapter3 組織の壁に躓きそうな時
Chapter4 自分自身に躓きそうな時
Chapter5 自分のスキルに躓きそうな時
Chapter6 自分の転機に躓きそうな時
Chapter7 自分の生き方に躓きそうな時

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