2011年4月11日

『あなたを天才にするスマートノート』岡田斗司夫・著 vol.2455

【これはすごいノート術】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4163735704

本日ご紹介する一冊は、53万部の大ベストセラー『いつまでもデブと思うなよ』の著者、岡田斗司夫さんによる、話題のノート術。

※参考:『いつまでもデブと思うなよ』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4106102277

記録するだけで成果が出るレコーディングダイエットは、一時、社会の話題をさらいましたが、こちらは、つけるだけで天才になれるノート術。

こう書くと、信憑性を疑いたくなりますが、本書で著者が提案していることは、天才の3要素である「発想力」「表現力」「論理力」の源を作ろうということ。

著者によれば、

・発想力と論理力を兼ね備えれば、「改革者」「やり手」になれる
・表現力と論理力を兼ね備えれば、「頭の良い人」になれる
・発想力と表現力を兼ね備えれば、「面白い人」になれる

少なくとも2つできれば、それなりの成功者になれるということです。

確かに、どんなアイデアマンも、記憶だけに頼っていたら、ネタはマンネリ化しますし、どんなに斬新なコンセプトを掲げられる人でも、表現力がなければつまらなくて話を聞いてもらえない。

本書が優れているのは、日々の単純な記録から発展させて、ノートをアイデア製造マシンに、ノートを使っている本人を論理的かつ表現力豊かな人に変えてしまう構造を持っていることです。

左側にクリエイティブなことを書く、はさっそく実践しようと思いました。

アイデア体質を作りたい人、表現力、論理力を磨きたい人に、ぜひおすすめしたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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1)発想力
2)表現力
3)論理力
このそれぞれに関して高い能力を持ち、それが強い主体性によって
1つの人格の中にまとまっている状態。これを「天才」と言います

発想力と論理力を兼ね備えた人は、「改革者」「やり手」になれます

表現力と論理力を兼ね備えた人は、「頭の良い人」になれます

発想力と表現力を兼ね備えた人。それは「面白い人」

◆スマートノートの7つの段階(フェーズ)
1.5行日記(行動記録)……基礎
2.今日はどんな日?(行動採点)……基礎
3.毎日いち見開き(論理訓練)……論理力・表現力
4.見せてお話(表現訓練)……表現力
5.臨界突破(脳内リンク開始)……発想力
6.知識→教養→見識(統合)……統合的人格
7.世に出る(私によれば世界は)……自覚と覚悟

まず、自分の行動を記録すること。次に、その行動に点をつけること

右のページに「行動記録」と「行動採点」がぎっしりと並んだら、なんか左ページになにもないの、もったいなくないですか? 実は、この「もったいない」が狙い目です

論理的に考える、というのは上下水平方向に物事を考えることです。まず下方向に「なぜ?」と原因を掘り下げる。次に上方向に「ということは?」と推理を積み上げてみる。「どうする?」という解決策を考えてみる。左方向、すなわち時間軸を過去にさかのぼって、「昔はどうだったか?」を考える。右方向に、「同じような事例がなかったか?」と類似や連想を広げる。最後に「私はいま、こう考える」という自分事として結論を出します。これを繰り返すことで論理力は充分に身につきます

クリエイティブなこと、極端なこと、ムチャなこと、単なるギャグ。これをノートの左ページに書いてみましょう。いきなり、ノートが面白くなります

◆面白い要素 ※一部紹介
1.具体的な体験談(失敗談)
3.「要するに」抽象化
6.キャラ化

「見識」とは「知識」と「人格」と「教養」とで成り立っています

「立場」というのは、「日本人の、35歳、男の俺としては」みたい
な立ち位置のことです。見識にはこのような「俺が」「私が」がないとダメ

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『あなたを天才にするスマートノート』岡田斗司夫・著 文藝春秋
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4163735704

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◆目次◆

僕はこんなノートをつけてきた
まえがき―ノートで「楽に」天才になる
スマートノートの段階進行
第1フェーズ 5行日記をつける!
第2フェーズ 行動採点をする!
第3フェーズ 論理訓練を始める!
第4フェーズ 見せてお話をしてみよう!
第5フェーズ 脳内リンクが始まる!
第6フェーズ 知識から教養、見識へ!
第7フェーズ ついに世に出る!
あとがき―FREEexシステムについて

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