2011年3月13日

『夜と霧』ヴィクトール・E・フランクル・著 vol.2426

【絶望に立ち向かう力】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4622039702

地震による被害がどんどん拡大するなか、何もできない無力さに、本当に絶望的な気持ちでいっぱいです。

お亡くなりになられた方に心からお悔やみを申し上げると同時に、被災者のみなさまにおかれましては、救出の時まで、決して希望を失わないようお願い申し上げます。

人生には、理不尽かつ無慈悲な不幸が襲いかかる瞬間があります。

そんな事態に直面した時、一体どうすればいいのか。

本日の一冊は、そんな時のヒントを与えてくれる一冊です。

目を覆いたくなるほどの非人間的行為、野蛮と不潔とサディズムが支配する地獄──アウシュビッツ収容所から、奇跡の生還を果たした心理学者、ヴィクトール・E・フランクルによる永遠の名著。

ナチス・ドイツの残虐行為の記録として、また戦争の悲惨さを伝えるノンフィクションとして、長い年月、読み継がれている本ですが、この本には、絶望のなかで、人間がいかにして強さを持ちうるか、そのヒントが書かれています。

何を紹介するにも悩む状況下ですが、ぜひ気持ちを汲み取ってくださればうれしく思います。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼ ※本日は最小限にとどめています
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人生から何をわれわれはまだ期待できるかが問題なのではなくて、むしろ人生が何をわれわれから期待しているかが問題

人生とは結局、人生の意味の問題に正しく答えること、人生が各人に課する使命を果すこと、日々の務めを行うことに対する責任を担
うことにほかならない

待っている仕事、あるいは、待っている愛する人間に対してもっている責任を意識

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『夜と霧』ヴィクトール・E・フランクル・著 みすず書房
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4622039702

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◆目次◆

心理学者、強制収容所を体験する
第1段階 収容
第2段階 収容所生活
第3段階 収容所から解放されて

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