2011年3月23日

『ビジネススクールで学ぶ101のアイデア』 マイケル・W・プライス、マシュー・フレデリック・著 vol.2436 

【ビジネスには「コツ」がある】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4845911647

ビジネスの世界では、昔から座学が軽んじられ、勉強よりも行動が重んじられる傾向があります。

確かに、それは事業を成功させる上で大事なことですが、行動力だけで突っ走り、失敗した例がたくさんあったことも事実です。

本日ご紹介する一冊は、行動派のビジネスマンが、転ばぬ先の杖として読んでおくべき、ビジネススクールの教えをまとめた一冊。

絵本のような感覚でパラパラめくると、そこにシンプルな表現で、ビジネスの要諦が計101個、書かれています。

No.49で紹介されている言葉”良い理論ほど実践的なものはない”ではないですが、紹介されている考え方・理論は、いずれもシンプルながら実践的なものばかり。

「ビジネスとは、未来の価値のための現在の価値の交換」という基本にはじまり、ビジネスを成長させるための方法、組織作りの要諦、社是・経営理念の設定方法、経済学、ファイナンス、統計の基本まで、多岐にわたる理論を、これ以上ないぐらいシンプルにまとめています。

本書の内容を完全に咀嚼し、活かすことができれば、ビジネスであれ、投資であれ、きっと成果を収められるはず。

できるビジネスマンが押さえているビジネスの「ツボ」を手っ取り早く押さえられる、じつに有用な一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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50ドルでセーターを購入する顧客は、セーターが50ドルよりも価値があると考えています。同様に売り手はセーターよりも50ドルが価値があると考えているのです(中略)ビジネスとは、未来の価値のための現在の価値の交換

機能による縦割りは機能不全になりうる

◆2006年から2016年のアメリカの急成長産業(出典:米国労働統計局)
※一部紹介
・経営、技術コンサルティングサービス 成長予測78%
・高齢者と障害者向けのサービス 成長予測74%
・賭博産業 成長予測66%

ビジネスを成長させるには3つの方法がある
1.市場シェアを増やす
2.マーケットとともに成長する
3.新規市場に展開する

反対することが不可能な社是、企業理念はあまり大したことを言っていない

交渉の結果に心配していない側が、交渉で強い立場を持っている

自社の売上をカニバろう

代用品は競合品

無償提供はそのビジネスが核とするものを販売する助けとならなければいけません

収益が高い、急成長の会社は慢性的に現金が足りなくなる可能性がある

贅沢品や評判の高い商品の価格が下げられたときに、需要は金銭価値が下がったために下落しました

「72のルール」で、金利がわかっているときに投資を2倍にするのに必要となる年数を見積もることができます。それは、単純に「72」を金利で割るだけです。年利で9%リターンがある投資は、約8年(72÷9)で倍になります

一番成果をあげた人を管理職に昇進させるのは間違っていることが多い

良いか、速いか、安いか。2つを選ぼう

統計の相関関係には常に因果関係があるわけではない

価格はコストに応じてでなく、顧客がいくら支払うかで設定する

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『ビジネススクールで学ぶ101のアイデア』マイケル・W・プライス、マシュー・フレデリック・著 フィルムアート社
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◆目次◆

※ないので省略します

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